綾野剛“日本で一番悪い奴”になるため加齢臭と歯垢欲する、白石和彌が暴露

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トークイベント「Meet the Filmmaker」が6月4日、Apple Store銀座店にて行われ、監督作「日本で一番悪い奴ら」の公開を控える白石和彌と、同作の音楽を担当した作曲家・安川午朗が登壇した。

「Meet the Filmmaker」の様子。左から白石和彌、安川午朗。

「Meet the Filmmaker」の様子。左から白石和彌、安川午朗。

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「日本で一番悪い奴ら」 (c)2016「日本で一番悪い奴ら」製作委員会

「日本で一番悪い奴ら」 (c)2016「日本で一番悪い奴ら」製作委員会

綾野剛が主演を務める「日本で一番悪い奴ら」は、裏社会のスパイたちとともに悪事を繰り返す北海道警刑事・諸星要一の半生を描いた作品。“日本警察史上、最大の不祥事”と称される実在の事件をもとにした本作について、白石は「この企画は、脚本の池上(純哉)さんが、とある有名なスター俳優主演の企画を出さないといけない状況の中で出していた、たくさんのプロットの中の1つでした。さすがにそのスター俳優の企画には当てはまらず、そこでプロットを読んでほしいと言われたのが始まりでした」と製作の発端を明かす。

「日本で一番悪い奴ら」 (c)2016「日本で一番悪い奴ら」製作委員会

「日本で一番悪い奴ら」 (c)2016「日本で一番悪い奴ら」製作委員会

長編第2作にあたる「凶悪」で、第35回ヨコハマ映画祭の作品賞をはじめ多くの映画賞を獲得した白石は、「シリアスに見せるのは『凶悪』でやりきったので、次はエンタテインメント作品をやりたかったんです。よりエンタテインメントに寄せることを意識しました」と最新作の演出意図を説明。また「この作品は、ギャング映画にしたかったんですが、日本でギャング映画というとヤクザ映画。それはちょっと違うなと。このプロットを見て、警察を主人公にしたらギャングになるんだと気付きました。マーティン・スコセッシ監督作品でいうと『ウルフ・オブ・ウォールストリート』よりも『カジノ』のほうが参考になりましたね」と話す。

デビュー作「ロストパラダイス・イン・トーキョー」から、白石の長編作品すべてで音楽を担当している安川は、白石から諸星のモデルとなった稲葉圭昭の写真を見せられたことに触れ「『リアルに青春を謳歌していた犯罪者の青春ムービーなんですよ』とキーワードをくれて、そこから音楽を作り始めたんです」と振り返る。続けて中近東の音楽を意識したことを述べ「(中近東の音楽は)死生観がすごくある。死が裏側にあって、それを受け入れられる人たちにはそういう音楽が合うのかなと」と狙いを語った。

「日本で一番悪い奴ら」 (c)2016「日本で一番悪い奴ら」製作委員会

「日本で一番悪い奴ら」 (c)2016「日本で一番悪い奴ら」製作委員会

撮影現場での綾野について白石は「おっさんの時期を演じる際には、『加齢臭が欲しい』ってずっと言っていて、撮影前日は焼き肉を食べて、朝は歯を磨かなかった」と暴露。「映画を観ると、そこが生きていると感じると思います。『歯垢が欲しい』とずっと言っていましたから。すごいですよね、普通なら思いつかないです」と綾野の独特な役作りを賞賛した。

最後の挨拶を振られた白石は、師匠である若松孝二の言葉を引用し「『観客にナイフを突きつけるような映画を作らないといけない』と思っています」と意欲を語り、「映画ってまだまだ可能性があって広がりがあって、イマジネーションと野心があれば、まだまだメッセージを届けられるコンテンツだと思っています。がんばって日本映画を含めて社会を盛り上げていければと思います。この作品は単純に楽しめる映画になっていると思うので、ぜひ劇場で観てください」と言葉を重ねた。

綾野のほか中村獅童、YOUNG DAIS、植野行雄(デニス)、ピエール瀧らが出演する「日本で一番悪い奴ら」は、6月25日より全国ロードショー。

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