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実際の事件をもとにした本作は、“S”と呼ばれる裏社会のスパイとともに悪事に手を染めていく北海道警刑事・諸星要一の半生を描いた作品。
主演の綾野は、観客へ向けて「朝からこの不謹慎な問題作を選んでいただき大変感謝しております。同時に皆さんの神経大丈夫かなと心配にもなりましたが……」とジョークを交えて挨拶。またピエールは「なんだか目をそらす方たちが多いですね。それが観た方の感想なのかなと思います。今、皆さんが思ってることはおそらく、『1、カニを食べたい』『2、自分も捕まるときは記念写真を撮ろう』でしょうね」と話し会場を沸かせる。
白石は「映画の見どころをよく聞かれるんですけど、まあ、シャブを打つところですね……これオブラートに包んでくださいね(笑)」とコメント。すると、すかさず綾野が「この映画を観たあとはカフェじゃなくて、しゃぶしゃぶを食べながら感想を語り合っていただければ、情報が散漫になって緩和されると思います」とフォローした。
「中村獅童さんのせいでR-15になったようなところもあると思う」と話す綾野。「そういった雰囲気のある映画なので、事前に重いと予想していた方が多いと思うんですど、実際に観て、意外に笑えると思った人はどれくらいいますか?」と尋ねると、客席からは拍手が起こる。綾野は「お、うれしいですね」と喜んだが、ピエールは「午前中から不謹慎な人が多いんですね」と笑った。
本作には、原作者であり諸星のモデルになった稲葉圭昭も出演しているという。また稲葉は映画のストーリーに事実と違う部分が2カ所あると主張しているそうで、白石は「まずは捕まるとき。本当は素直に捕まったんですけど、1カ月間諸星を演じてきた綾野くんが『暴れたいです』って言って、捕まる前に暴れたんですよ。もう1つは『俺、警察署内でセックスしてねえよ』って言ってました(笑)」と明かす。そして「あれは僕が調子に乗りすぎた。でも9割は事実です」と続けた。
最後に綾野は「自主規制やコンプライアンスだとか、日本がやや潔癖症になっている状況で、こういった作品が打ち出せるのは非常に重要です。僕は少女マンガをベースにした映画も大好きですし、こう見えてよく観に行きます。たまにはキュンキュンしたいんです。ですが、やっぱりそれと反対の作品があることによって、日本のエンタテインメントシーンが底上げされると信じています」と語りかける。さらに「道徳を学ぶためには非道徳なものを学ぶ。汚いものにはすぐフタをして終了ではなく、なぜそのようなことが起きてしまったのか、結果ではなく過程をもっと見つめなくてはいけない。この作品をどうかつなげていってください」とアピールし、舞台挨拶を締めくくった。
「日本で一番悪い奴ら」は全国で上映中。
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