映画「
同作はベルギーで実際に発生し、司法を揺るがす結果となった“デュトルー事件”をもとにしたクライムスリラー。1995年、少女2名の失踪事件の犯人を追うことになった若き憲兵隊員ポールは、危険な小児性愛者を監視する秘密部隊「マルドロール」に配属された。しかし作戦は失敗し、腐敗した警察組織の闇に直面したポールは、事件解決のため我を失い暴走していく。監督は、“ベルギーの闇3部作”「変態村」「地獄愛」「依存魔」で知られる
白石は「スクリーンの中の主人公の選択をどこかで支持し、暴走する度に身体の中に湧き上がる快感は、まさに映画ならではの超醍醐味」とつづる。宇垣は「悍ましい巨悪を前に怒りに震え、腐敗した組織の理不尽に絶望し、いつしか狂気に呑まれる彼は、正常です」と語った。そのほかノンフィクション作家・石井光太、南山大学大学院法務研究科の教授・末道康之、映画ライター・高橋諭治、タレントの
また本作と「TERROR FACTORY(テロファクトリー)」のタイアップTシャツが発売されることが決定。日本版の本ポスタービジュアルを気に入ったヴェルツの「Tシャツは作らないのか?」という問いに応える形で制作され、本デザインについても「非常にクールだ」と満足しているという。オンラインと、東京・新宿武蔵野館、大阪・テアトル梅田、京都・アップリンク京都にて購入することができる。
「マルドロール/腐敗」は、11月28日より新宿武蔵野館ほか全国で順次ロードショー。
石井光太(ノンフィクション作家)コメント
正義も悪も、行きつく先は既存の体制の破壊だ。
政治家にせよ、犯罪者にせよ、人は一度それらに憑りつかれると、体制だけでなく、ついには自分までをも破壊していくことになる。
本作は、正義に憑かれた若き憲兵隊と、悪に憑かれた犯罪者の破滅をスリリングかつ抒情的に描くと同時に、私たち誰もが同じ悲劇に陥る可能性があることを強烈に訴えてかけてくる。
宇垣美里(フリーアナウンサー / 俳優)コメント
悍ましい巨悪を前に怒りに震え、
腐敗した組織の理不尽に絶望し、
いつしか狂気に呑まれる彼は、
正常です。
私にはそう見えたから、
お願い世界よ、まやかしでもいい、
せめて正しくあろうとしてくれよ。
正義をまっすぐな眼差しのまま、
語れる場所であってくれ。
白石和彌(映画監督)コメント
映画とは誰かの人生を覗き見することだとつくづく実感する。純朴な若者が挫折を味わう度に暴走する感情が、正義なのか悪なのかなんて誰にも決められない。スクリーンの中の主人公の選択をどこかで支持し、暴走する度に身体の中に湧き上がる快感は、まさに映画ならではの超醍醐味。ベルギーの暗部を描き続ける大好きなファブリス・ドゥ・ベルツ監督の新境地。必見!
末道康之(南山大学大学院法務研究科教授)コメント
90年代の荒廃した都市シャルルロワを舞台に、少女拉致・監禁事件を追う憲兵が、腐敗した警察組織に追われながらも、孤独と復讐心を抱えて犯罪者に立ち向かう姿を描いた衝撃作。シチリア移民一家の恋人との幸せな結婚式から、森での壮絶な対決まで、主人公の光と闇の対比が胸を打つ。これは、21世紀のフィルム・ノワールである。
高橋諭治(映画ライター)コメント
生々しい迫真性みなぎる警察ドラマが、パラノイア的な極限心理劇に変容していく展開が凄まじい。その果てに待ち受ける“負のカタルシス”の重さも尋常ではなく、「殺人の追憶」「ゾディアック」のような同ジャンルの傑作と比較したくなる骨太な実録犯罪スリラーだ。
でか美ちゃん(タレント)コメント
正義を貫く、何もかもを貫いていく。
ドス黒い闇の6中、正しさを追い求めることを「暴走」と呼ぶのなら、
そんな人間のことを「異常」と指差すのなら、狂ってるのはとっくに世界の方だ。
主人公ポールの血走った眼光が突き刺さって抜けない。
平山夢明(作家)コメント
命を賭けて愛してきた組織の許されざる腐敗を知った時、あなたは彼のように動けるか?
誇りを捨てることのできなかった愚か者の叫びが劇場を貫く!
これは現代の「セルピコ」だ!
映画ナタリー @eiga_natalie
白石和彌が「マルドロール/腐敗」を称賛「まさに映画ならではの超醍醐味」
宇垣美里、平山夢明、でか美ちゃんらもコメント✍️
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