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本作は、阿部寛演じるバツイチの売れない作家・良多が団地で暮らす母を訪ね、元妻と彼女に引き取られた息子とともに4人で過ごす台風の一夜を描く物語。自身が住んでいた東京・清瀬市の旭が丘団地で撮影した是枝は「住んでいるときは愛着がなかったんですけど、母も亡くなり、もう帰れない場所としての愛惜を感じます」と団地への思いを語った。
「最高の団地映画だった!」と大絶賛の大山は「この映画がほかの映画と一線を画しているのは、安易な“団地あるある”を描いていないという点。あざとさが1つもなかった! 団地で育った方ならではだと思いましたね」と独自の意見を述べる。それに対し、佐藤も「冷蔵庫を開けるときによけなくてはならないとか、母親の姿そのものだった」と、団地の“狭さ”を表現する本作の細かな描写に共感した。
さらに大山は劇中に“ジップロック”が登場することに触れ、「“今”の団地を初めて描いた映画。団地映画史に残る大事件ですよ!」とヒートアップ。是枝は「ジップロックと指定したわけじゃないけど」と前置きしつつ、「この団地の中には何十年も前から今までの時間の積み重ねがあるので。いろんな時代のものが混ざっているのが団地の特徴だから、その幅を作ってほしいと美術さんに伝えました」と明かした。
「海よりもまだ深く」は全国で公開中。
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