グザヴィエ・ドランとの“特別な体験”をマリオン・コティヤールがカンヌで回想

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グザヴィエ・ドラン監督作「It's Only the End of the World(英題)」が、フランスで開催中の第69回カンヌ国際映画祭コンペティション部門にて公式上映された。

第69回カンヌ国際映画祭にて、「It's Only the End of the World(英題)」レッドカーペットの様子。(写真提供:PHOTOPQR / NICE MATIN / MAXPPP ゼータ イメージ)

第69回カンヌ国際映画祭にて、「It's Only the End of the World(英題)」レッドカーペットの様子。(写真提供:PHOTOPQR / NICE MATIN / MAXPPP ゼータ イメージ)

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「It's Only the End of the World(英題)」海外版ポスタービジュアル

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劇作家ジャン=リュック・ラガルスの戯曲「まさに世界の終わり」をもとに、ドランが監督・脚本を兼任した本作。12年ぶりに故郷に戻ってきた若手作家が、自身の死が近付いていると告白したことで表面化する家族の葛藤や愛、それぞれの生と死を描く。

「It's Only the End of the World(英題)」メイキング (c)Shayne Laverdiere

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現地時間5月19日に行われた記者会見にて、ドランは自身の作品への評価に対して「ここはカンヌだから。映画に対していろいろな観方をする人々が集うところだ。とても歓迎される映画もあれば、そうでもない映画もある。映画についての批評を読むのは怖くない」と述べたうえで、作品について「言葉の映画であり、コミュニケーションについての映画だ。僕が映画で伝えたかったメッセージは必ずしもセリフの中にあるわけではなく、沈黙や俳優の表情にある。おそらく、この映画を咀嚼するにはちょっと時間がかかるのだろう。映画を観て、聞いて、映画が語りかける疑問を感じてほしい」と伝えた。

「It's Only the End of the World(英題)」 (c)Shayne Laverdiere

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会見には出演者のマリオン・コティヤールレア・セドゥギャスパー・ウリエルヴァンサン・カッセルらも出席し、本作への出演は特別な体験だったと口々に語る。コティヤールは「脚本を読んですぐに『グザヴィエ、私もこの映画に出たい。どうやって演じたらいいかわからないけど、とてもエキサイティングだわ』と言ったの。彼の演出はとてもユニークで、セットでずっと役者に寄り添っていて、とても近いところにいてくれるの。だから役者たちもそれに応えようとするのよ」とドランとの仕事について明かした。

「It's Only the End of the World(英題)」 (c)Shayne Laverdiere

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またセドゥも「とても稀な監督で、役者たちにも独特な接し方をするの。彼自身も役者だから、とても明確にどんな演技をしてほしいのか頭に浮かんでいるのよ。役者としては、とても演じやすい現場だったわ」と絶賛し、「とても辛抱強く私たちが演じるのを見ていてくれて、彼のためならベストを尽くしたいと思える。グザヴィエ、ありがとう!」とにっこり。

続いてウリエルは「人間が息をするような小さな動きも見逃さず、どんな小さな感情の動きも感じ取ってしまう。まるで敏腕外科医のように精密なんだ」、カッセルは「カメラは止まることなく役者たちを捉え続けていた。撮影済みのフィルムは何kmもあるだろうな。彼の脚本は詳細に書き込まれているようだが、セットに入ると自由を与えられるんだ」と、本作の撮影現場で感じたことを回想した。

「It's Only the End of the World」は2017年2月11日より東京・新宿武蔵野館ほか全国順次ロードショー。

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読者の反応

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ふー(風) @yuyu0218mk

カンヌ「ある視点」部門、今年も日本映画2作品受賞とな。
おめでとうございます!
カンヌに出品するタイプの映画、窪田くんとてもとてもはまりそうだなぁ。
あと、グサヴィエ監督と窪田くんの感性はとても通じるものがあると勝手に思っている。
https://t.co/MACabv6LRU

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