問題児たちを変えた高校教師の実話描くフランス映画「奇跡の教室」が8月公開

「キリマンジャロの雪」のアリアンヌ・アスカリッドが主演を務めたフランス映画「Les Heritiers」が、「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」の邦題で公開される。

本作は、パリ郊外の高校を舞台に描かれるヒューマンドラマ。さまざまな人種の生徒たちが集められた落ちこぼれクラスに、厳格な歴史教師アンヌ・ゲゲンが赴任してくる。情熱的なアンヌは全国歴史コンクールに参加するよう促すが、「アウシュヴィッツ」という難しいテーマに生徒たちは反発。そんなある日、アンヌは強制収容所の生存者を授業に招待する。ホロコーストの生き証人が体験した悲惨な現実を知った生徒たちは、このときを境に変わっていく。

映画制作のきっかけは、劇中で描かれる落ちこぼれクラスの元生徒、アハメッド・ドゥラメが監督のマリー・カスティーユ・マンシオン・シャールに送った1通のメールだった。マンシオン・シャールはドゥラメの体験をもとに、2人で脚本を執筆。脚本を手がけただけでなく出演もしているドゥラメは、第40回セザール賞の有望若手男優賞にノミネートされた。

「奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ」は、8月より東京・YEBISU GARDEN CINEMAほか全国で順次公開。