「下衆」が世界共通語に!?渋川清彦の主演作「下衆の愛」会見

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下衆の愛」の記者会見が3月17日に東京・日本外国特派員協会にて行われ、主演の渋川清彦、監督の内田英治、プロデューサーのアダム・トレルが出席した。

「下衆の愛」記者会見にて、左からアダム・トレル、渋川清彦、内田英治。

「下衆の愛」記者会見にて、左からアダム・トレル、渋川清彦、内田英治。

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「下衆の愛」メインビジュアル (c)third window films

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日本のインディーズ映画シーンを背景に、夢をあきらめきれない映画監督と彼を取り巻く者たちの人間模様を描く本作。内田の前作「グレイトフルデッド」をイギリスで配給したトレルは、本企画が生まれた経緯について「監督が『下北沢を舞台にした映画を撮りたい。でもお金を払って観に来るような作品ではないかもしれない』と言っていて、いい挑戦になるかもしれないとビビッときました」と話す。続いて内田は“下北沢映画”という言葉に触れ、「特定の地域を舞台にした映画が好きというわけではないんですけれども。例えるなら、アメリカのブルックリンのヒップスタームービーのようなイメージで書いてみました。すごく狭い中での人間模様、というような」と作品について説明する。

「下衆の愛」記者会見の様子。

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また内田は「日本の大きなバジェットの作品は、企画、出演者、脚本の順で決まるのだと思います」と切り出し、「僕の場合は、脚本を直接キャストの方に読んでいただき、気に入っていただけたらオファーをしています。役者の方には、脚本を読んで出演を決めてほしいと日々願っています」と正直な気持ちを吐露する場面も。それを受け、渋川は「内田監督から『脚本書くので、映画やらないか?』と言われて、自分としては引き受ける気持ちでいました。熱意を感じたので」と本作に参加した理由を明かす。そして司会者から「出演してよかったですか?」と聞かれると、「よかった」と断言して喝采を浴びた。

「下衆の愛」記者会見の様子。

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質疑応答の後、本作が台北ゴールデンホース・ファンタスティック映画祭とウーディネ・ファーイースト映画祭に公式出品されることが明らかに。またこの日、「下衆」という日本語の適切な英語表現がないことから、「心根が下劣なこと。しかし愛嬌がある」といった意味で「下衆(Gesu)」がオックスフォード辞典に申請されることが発表された。

「下衆の愛」は、2016年4月2日より東京・テアトル新宿にて公開。

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