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オリヴィエ・アサイヤス来日、青山真治との対談で映画作りの裏側を惜しみなく披露

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「~日仏映画作家『現代映画を語る』~」の模様。左から青山真治、オリヴィエ・アサイヤス。

「~日仏映画作家『現代映画を語る』~」の模様。左から青山真治、オリヴィエ・アサイヤス。

本日6月28日、「アクトレス~女たちの舞台~」の公開を前に来日を果たしたオリヴィエ・アサイヤス青山真治の対談「~日仏映画作家『現代映画を語る』~」が、東京・映画美学校にて開催された。

「アクトレス~女たちの舞台~」は華やかな世界に身を置く女優の光と影を描いたヒューマンドラマ。主要キャストにはジュリエット・ビノシュ、クリステン・スチュワート、クロエ・グレース・モレッツが選ばれた。

アサイヤスは「映画を作るときの始まりは、しっかりとしたテーマがあるか、特定の俳優のことを思い浮かべるか、そのどちらかです。この作品は後者で、ビノシュのために脚本を書いたというだけには留まらず、彼女から大きなインスピレーションを受けてできました」と語った。そして「劇中には、ビノシュと私の間にある長いつながりが反映されていると言えるでしょう。なぜなら、この映画のテーマは“時間”だからです」と互いのキャリアの初期から仕事を共にしており、本作でも主演に起用したビノシュについて親しみに満ちた表情で言及する。

「現場では俳優とどのように関わるのですか?」と青山が尋ねると、アサイヤスは「私は俳優と役柄について話したり、リハーサルをすることはありません。俳優の前にあるカメラが回り始めたときから、物語は生起し始めるのです」と答えた。さらに「俳優に対して、彼らがクリエイションする瞬間をいつも残しています。俳優の容姿や衣装について、私はほとんど言及しません。彼らは太ったり痩せたり、髪を切ったりという身体の変化によって、映画のストーリーテリングに参加しているのです」と製作現場の裏側を明かす。この話を受けて青山は「以前、オリヴィエの現場を見学しに行ったときに、役者を試すように長回しでいろいろな方角から撮っていて。それにとても刺激を受けたのを思い出しました」と話した。

観客から編集作業に関する質問が飛ぶと、アサイヤスは「編集は映画が形づくられる瞬間であるので、非常に情熱を掻き立てられます。編集がもたらす喜びはあまりにも多大なものなので、私はこの作業から離れることはできないでしょう」と、瞳を輝かせながら述べた。

「アクトレス~女たちの舞台~」は10月24日より全国で順次公開される。なお本作が上映されたフランス映画祭2015は、6月29日まで東京・有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日劇にて開催中。

※記事初出時、内容に一部誤りがありました。お詫びして訂正します。

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