E・ドゥヴォスが“文学界のゴッホ”と自身の役柄語る、「ヴィオレット」トーク

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フランス映画祭2015にて「ヴィオレット(原題)」が6月28日に上映され、トークショーに監督のマルタン・プロヴォと、主演を務めたエマニュエル・ドゥヴォスが登壇した。

「ヴィオレット(原題)」上映後トークショーの様子。左からマルタン・プロヴォ、エマニュエル・ドゥヴォス。

「ヴィオレット(原題)」上映後トークショーの様子。左からマルタン・プロヴォ、エマニュエル・ドゥヴォス。

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マルタン・プロヴォ

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本作は「セラフィーヌの庭」で知られるプロヴォがメガホンを取った人間ドラマ。実在の女性作家ヴィオレット・ルデュックの半生を、彼女を見出した作家シモーヌ・ド・ボーヴォワールとの関係を軸に描く。

エマニュエル・ドゥヴォス

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「ドゥヴォスを主役に起用すると決めた段階は?」と司会者が尋ねると、プロヴォは「最初からです!」と笑顔で答える。そして「脚本を書く前から、この役は彼女しかいないと思っていました。エマニュエルに会って一番最初に聞いたのは『顔を醜くしてもいいかな?』ということだったのですが、それに対して彼女は『それは女優にとって一番のプレゼントよ』と答えてくれたんだ」と、ドゥヴォスへ目配せをしながら語った。

続いて質疑応答へ。「実際に演じてみて、自身の内側からどのようにヴィオレットを理解したか?」という観客からの質問に、ドゥヴォスは「自分の抱く苦しみを、アートを通じて乗り越えていくことほど美しいものはありません。私は彼女を、文学界のゴッホだと感じます。彼女と寄り添って生きた日々でした」と振り返る。

さらに「長回し撮影の苦労は?」と問われると、ドゥヴォスは「長回しというのは、完全にそのシーンに入り込めて勢いを持って演じることができるから、役者にとってはむしろうれしいものなの」とほほえんだ。

フランス映画祭2015は本日6月29日まで、東京・有楽町朝日ホール、TOHOシネマズ 日劇にて開催。なお「ヴィオレット」は、2015年12月より全国で順次公開される。

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