「アリスのままで」ジュリアン・ムーアが役作りの秘密明かす

「アリスのままで」から、主人公アリスを演じたジュリアン・ムーアのインタビューが届いた。

「アリスのままで」は、リサ・ジェノヴァの同名小説を原作にしたヒューマンドラマ。ウォッシュ・ウエストモアランドと、今年3月にALS（筋萎縮性側索硬化症）の合併症により逝去したリチャード・グラツァーが共同で監督を務め、若年性アルツハイマー病を患った言語学者アリスと、彼女を支える家族の絆を描き出した。

本作での演技が評価され、第87回アカデミー賞の主演女優賞を獲得したムーア。アリスというキャラクターについて、ムーアは「仕事も成功させ、幸せな結婚をしていて、3人の健康な子供に恵まれている。私たちも彼女のようになりたいって思うわ。だけどアルツハイマー病を患っていると聞かされ、家族全員が大ショックを受ける。素晴らしい家族が、母親の病気によって変わっていく姿を観客は目にしていくの。それはストーリーを語る上でとても興味深いわ」と語る。

またムーアは、アリスを演じるに当たり、アルツハイマー病のことを入念に調べ上げたという。ムーアは「実は私自身、ほとんど知識がなかったの。みんなと同じでテレビなどで知っている程度だった。どうしてそうなるのかのメカニズムも知らなかった。だから、役作りとして、いろんな人に会い、観察し、話を聞いたりした。そうして、みんなが教えてくれたことに依存して役作りをしたの」と明かした。

さらに監督のウエストモアランドとグラツァーに関して、ムーアは「この映画を作ること以外、眼中にないんだわって実感して、そんな2人にとても感銘を受けた。そして彼らの仕事ぶりにもインスパイアされた。自分たちにとって何が一番重要で、何を追い求めているのかということを存分に示していた。それは、この映画で語りたいことでもあったわ」と、敬服した様子で述べた。

「アリスのままで」は6月27日より全国でロードショー。