ジュリアン・ムーアが全身全霊で演じる、記憶を失いゆく女性の苦悩と希望

ジュリアン・ムーアが第87回アカデミー賞主演女優賞に輝いた「アリスのままで」の予告編が完成した。

アメリカの神経科学者リサ・ジェノヴァによるベストセラー小説をもとにした本作は、50歳にして若年性アルツハイマーと診断された大学教授のアリスが受け入れがたい運命に立ち向かうさまを丹念に描いたヒューマンドラマ。公開された予告編には突然発覚した母の病気に戸惑う家族の様子や、症状が進行するアリスを夫が優しく励ますシーン、そして「苦しんではいません、闘っているのです」と力強い眼差しを向けて語りかけるアリスのスピーチといった、一瞬一瞬を懸命に生きる彼女の姿が刻まれている。

変わりゆく妻を見守る夫に「ブルージャスミン」「ローマでアモーレ」のアレック・ボールドウィン、幸せな結婚生活を送る長女役に「スーパーマン リターンズ」のケイト・ボスワース、反抗的な年頃の次女に「トワイライト」シリーズのクリステン・スチュワートが扮する。ALS（筋萎縮性側索硬化症）による闘病生活の末3月に逝去した監督のリチャード・グラツァーと、共同監督を務めたウォッシュ・ウエストモアランドがアリスの心境に寄り添って繊細な物語を紡いだ。

予告編の映像だけでも、胸に迫りくるものがある本作。6月27日の公開日を心待ちにしよう。

ジュリアン・ムーア コメント

私は日本が大好きなの。とても美しくて、アーティスティックで、素晴らしい日本を心から愛しています。「アリスのままで」を観てくれる方々に対して、「ありがとう」と言いたいわ。