現地時間6月15日から20日までフランスで開催されたアヌシー国際アニメーション映画祭。
1981年生まれの水江は、“細胞アニメーション”と称される物語のない抽象的な映像で注目を集めるアニメーション作家。ヴェネツィア国際映画祭のほか、世界各国の200を超える映画祭で監督作が上映されており、2014年2月には水江の作品を一挙に紹介する「ワンダー・フル!!」が国内で劇場公開された。
水江にとって、アヌシー国際アニメーション映画祭への参加は今回で7度目。2012年には「MODERN No.2」で音楽賞、2014年には「WONDER」でCANAL+賞を受賞している。水江は同映画祭を「アニメーション作家にとってのオリンピック」と例え、「熱狂的な大観衆の中で自分の作品が上映されるアヌシーがあるからこそ、普段なかなか日の目を見ない短編作品を作り続けることができる」と創作活動の原動力となっていることを明かした。
また、昨年のCANAL+賞受賞をきっかけに現在フランス資本の新作「DREAMLAND」も制作中だという水江。「この場所があって初めて開けた道。今度はこの作品でクリスタル(グランプリ)を狙っていきたい」と宣言し、「燃えるものがあるんですよね、アヌシーには」と意気込む。
一方、アヌシー初参加となる共同監督の中内友紀恵は「ほかのアニメーション映画祭と比べると観客の数も段違いに多いし、アニメーションに熱狂する人たちが世界中から集まっている場所なのでとても刺激になった」とコメントを寄せた。
水江の独創的な世界が堪能できる「Poker」はYouTubeにて公開されているので、興味を持った人はチェックしてみよう。
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水江未来の映画作品
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