題材は監督の幼少期の記憶、カンヌ映画祭カメラドール受賞作「イロイロ」発売

新鋭、アンソニー・チェンの長編デビュー作「イロイロ ぬくもりの記憶」のDVDが、本日6月5日に発売された。

「イロイロ ぬくもりの記憶」は、第66回カンヌ国際映画祭で新人監督賞にあたるカメラドールに輝いたヒューマンドラマ。アンソニー自身の幼少期を題材に、シンガポールの高層マンションに住む一人っ子の少年、ジャールーと、彼の家に住み込みでやって来たフィリピン人のメイド、テレサとの交流を描く。

DVDに収録されたインタビューで、影響を受けた作品や今後の抱負などを語っているアンソニー。その中で制作の経緯を聞かれ、「長編の題材を考えていたとき、シンガポールでテレサというメイドと一緒に暮らしていた幼少期をまざまざと思い出したんです。僕が12歳の頃、彼女は帰国してしまうんですが、それは人生で初めて経験した別離でした」と振り返る。続けて「なんでテレサは、人種も生い立ちも違う僕と深いつながりを持てたのだろうと考えるようになりました」と作品のテーマを語っている。

イロイロ ぬくもりの記憶

2015年6月5日（金）発売
発売元：日活
販売元：ビクターエンタテインメント
価格：DVD 4104円