ツァイ・ミンリャン最後の長編と初期3部作が初Blu-ray化

「Hole」「楽日」などで知られるツァイ・ミンリャン監督の引退作「郊遊〈ピクニック〉」のBlu-rayが発売される。

「郊遊〈ピクニック〉」は、台北の片隅で水道も電気もない空き家に暮らす男と、その幼い子供たちの姿を描いたヒューマンドラマ。不動産広告の看板を掲げ路上に立つ“人間立て看板”でわずかな金を稼ぐ男を、多くの作品でツァイとタッグを組んできたリー・カンションが演じている。ほかにツァイ作品を支えてきた女優、ヤン・クイメイ、ルー・イーチン、チェン・シャンチーらもそろって出演し、監督の集大成と呼べる作品となった。ラストシーンの驚異的な長回しでも話題を集め、2013年ヴェネツィア国際映画祭で審査員大賞を受賞したほか多数の賞に輝いている。

本作の発売に合わせ、ツァイの初期作品「青春神話」「愛情萬歳」「河」のBlu-ray化が決定。また「郊遊〈ピクニック〉」に初期3部作を加えた4枚組のBlu-ray BOXも発売され、特典として映画批評家、宇田川幸洋の解説が載ったリーフレットも同封される。

「郊遊〈ピクニック〉」のBlu-rayは4月3日より発売。