1994年より週刊少年ジャンプ(集英社)にて連載され、アニメ化や実写映画化もされた「るろうに剣心」。6月に初のミュージカル化が発表され、本日初めてキャストのビジュアルなどが公開された。緋村剣心を演じるのは、宝塚版「ルパン三世」でルパン三世役を演じたことも記憶に新しい、雪組トップスターの早霧せいな。神谷薫役は、雪組トップ娘役の咲妃みゆが演じる。そして望海風斗演じるオリジナルキャラクター・加納惣三郎が登場することも明らかになった。宝塚版では、原作冒頭の東京編をベースに、幕末から因縁のある加納惣三郎が絡んでくるエピソードが展開される。
そのほか相楽左之助役は鳳翔大、高荷恵役は大湖せしる、武田観柳役は彩凪翔、斎藤一役は彩風咲奈、四乃森蒼紫役は月城かなとが担当。発表会では、役柄のビジュアルに扮した8人によるパフォーマンスも披露された。それぞれ1人ずつ、キャラクター紹介のナレーションとともに、殺陣を交えながら役柄を演じていく。剣心の「おろ?」という口癖や、斎藤一の牙突などの必殺技もお目見えした。
パフォーマンスの後にはサプライズゲストとして、アニメで剣心役を演じた元宝塚歌劇団の
また涼風が「今日、和月先生いらっしゃるんでしょうか?」と呼びかけると、来場していた和月も声だけでトークに参加する流れに。パフォーマンスの感想を問われると、和月は「『るろうに剣心』は本当に恵まれてるなとしみじみ思いました。まるで本当に宝塚でやるために剣心があったんじゃないかと思うほどでした」と絶賛。また宝塚版に登場するオリジナルキャラクター・加納惣三郎については「演出の小池先生から、剣心と薫の間に立つような、恋敵的な要素もある人物を出したいと提案されまして、自分ではまったく思いつかなかったし、すごく宝塚らしくてとてもいいなと思ったんです」と登場の経緯を明かす。そして「ただ既存のキャラクターをその役に当てるのは、キャラクターの根幹を変えるということになるし絶対やっちゃいけないことだと思いますので『小池先生が自由にできるオリジナルキャラクターはどうですか?』と俺のほうから提案したんです。そしたら小池先生が歴史の中から加納惣三郎という男を掘り出してきまして、すばらしいアレンジを加えていただきました」と説明し、「大変期待しています」と力強く語った。
また演出・脚本を手がけた小池修一郎と、出演者8名によるトークも展開。剣心役の早霧せいなは「剣心を嫌う人を見たことがない、それくらい愛されているキャラクターを演じるというプレッシャーはとても大きいんですが、私自身も剣心に惚れました。より多くの人を笑顔にするという使命のもとで彼は生きていると思うので、私の宝塚での人生とも重なるものがあります。剣心を演じて、私も愛されたらなと(笑)」と役に対する思いを語った。
「浪漫活劇 るろうに剣心」は、2016年2月5日に兵庫・宝塚大劇場にて開幕。4月1日より東京宝塚劇場でも上演される。