舞台るろ剣、早霧せいなが「もう男役でない」と悩むも“人を演じるのは変わらない”

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和月伸宏原作による舞台「浪漫活劇『るろうに剣心』」の製作発表記者会見が、本日6月27日に都内で行われた。

前列左から木村有裕氏、上白石萌歌、小池修一郎、早霧せいな、松岡充、安孫子正氏。後列左から松岡広大、植原卓也、廣瀬友祐、三浦涼介、愛原実花。

前列左から木村有裕氏、上白石萌歌、小池修一郎、早霧せいな、松岡充、安孫子正氏。後列左から松岡広大、植原卓也、廣瀬友祐、三浦涼介、愛原実花。

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左から三浦涼介、植原卓也、上白石萌歌、早霧せいな、松岡充、松岡広大、廣瀬友祐。

左から三浦涼介、植原卓也、上白石萌歌、早霧せいな、松岡充、松岡広大、廣瀬友祐。[拡大]

会見には緋村剣心役の早霧せいな、神谷薫役の上白石萌歌、斎藤一役の廣瀬友祐、四乃森蒼紫役の三浦涼介、相楽左之助役の植原卓也、高荷恵の愛原実花、剣心の影役の松岡広大、加納惣三郎役の松岡充、脚本と演出を手がける小池修一郎、松竹株式会社副社長で演劇本部長の安孫子正氏、梅田芸術劇場代表取締役社長の木村有裕氏が登壇。キャスト陣は役衣装で登場しており、まず音楽に乗せてのパフォーマンスが行われた。

早霧せいな扮する緋村剣心(左)と、松岡充扮する加納惣三郎の殺陣シーン。

早霧せいな扮する緋村剣心(左)と、松岡充扮する加納惣三郎の殺陣シーン。[拡大]

その後小池、安孫子氏、木村氏も参加しての会見がスタート。2016年に上演された宝塚歌劇団版のミュージカル「浪漫活劇 るろうに剣心」でも脚本と演出を担当した小池は、同公演でも剣心役を務めていた早霧について「早霧せいなの剣心にもう一度会ってみたかったので、この機会はぴったりだと思いました」とコメントする。また宝塚歌劇団版にも登場していたオリジナルキャラクター・加納惣三郎については「(剣心に続く)2番手という立場のキャラクターを、どのように登場させるかを考えていたとき、和月先生や集英社の方々に『(既存の)このキャラクターをこのようにすれば、2番手にできると思います』と相談したんです。そうしたら『原作のキャラクターを変化させるよりも、どうぞ新しいキャラクターを作ってください』と逆提案されました」と創出秘話を明かした。

前列から早霧せいな、植原卓也。

前列から早霧せいな、植原卓也。[拡大]

再び剣心役を演じることについて早霧は、「宝塚在団中の約2年前に緋村剣心と出会い、私にとってとても大切な作品となりました。そこから2年経って、(宝塚を退団し)私はもう男役ではない(笑)。男性キャストがいる中で、男性役を演じるのはどうなのかと、ここにこぎつくまで悩みました。ただ男性、女性どちらを演じるにせよ、人を演じるという意味では変わりははないんじゃないかという境地に行き着いてここに立っております。新しい『るろうに剣心』をお届けできたらなと思います」と抱負を述べる。松岡充は原作にはないオリジナルキャラクターを演じることに対し、「ある意味ここから僕にしかできない、惣三郎というキャラクターを作ることができるという期待があります。惣三郎は悪ですが、悪の側からの正義を見せたい」と決意を語るとともに、「芝居を始めた当初、小池先生の作品にお声がけいただいたことがありました。そのときはいろいろ事があって断念せざるを得なかったんですが、今回初めてお会いしたら、小池先生から『松岡くん結構歳いってるんだね』と言われてしまって。先生、僕も歳は取るんです(笑)」とボヤき、会場を笑わせた。

上白石萌歌

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上白石は自身の演じる薫を「とても活発で怖いもの知らずな部分があると思うんですが、女性らしく心が揺れたり繊細な部分もあったりといろいろな顔を持っている」と分析。司会者から早霧扮する剣心の感想を問われた際は「好きになってしまいそうです(笑)」とはにかんだ。廣瀬は斎藤について「悪・即・斬という、彼の中での正義があって使命を持って生きているカッコいい男です」と説明。実写映画「るろうに剣心 京都大火編」では沢下条張役を演じていた三浦は、「沢下条張はとても元気で力強い役でしたが、四乃森蒼紫はクールなように見えて、実は情に厚く芯を持っている男だと思います」と蒼紫への思いを語った。

植原卓也

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また会見前のパフォーマンスで、斬馬刀を使ってのアクションを披露した植原は、「新橋演舞場、松竹座で斬馬刀を振りかざすことができるのが楽しみです」と意気込む。過去にも小池の作品に出演している愛原は、「高荷恵さんというキャラの魅力のひとつとして、“妖艶”の“妖”という字がぴったりなのではないかと思います。(過去に出演した小池作品で)色気な必要な役を演じたんですが、色気がまったくなくて先生に怒られたのを覚えています(笑)。あのときから10年以上経っているので、成長を見せられればいいなと思います」と当時を振り返りながら決意を表明した。

前列から松岡充、松岡広大。

前列から松岡充、松岡広大。[拡大]

剣心の影役で出演する松岡広大は、その役どころについて剣心の過去の姿である“人斬り抜刀斎”であることを明かす。さらに松岡広大は「個人的に『るろうに剣心』が大好きで、やるなら剣心を演じたいなと思っていたりして」と告白しながら、「そんな中で抜刀斎を演じることができてすごくうれしかったです。剣心の影の部分が嘘にならないよう、現在の剣心とリンクするようにがんばっていきたいと思います」と述べた。

舞台「浪漫活劇『るろうに剣心』」は10月11日より東京・新橋演舞場、11月15日より大阪・大阪松竹座にて上演。チケットは7月28日に発売される。

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浪漫活劇「るろうに剣心」

東京公演

期間:2018年10月11日(木)~11月7日(水)
会場:新橋演舞場

大阪公演

期間:2018年11月15日(木)~24日(土)
会場:大阪松竹座

スタッフ

原作:和月伸宏「るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-」(集英社ジャンプ コミックス刊)
脚本・演出:小池修一郎
音楽監督:太田健

キャスト

緋村剣心:早霧せいな
神谷薫:上白石萌歌
斎藤一:廣瀬友祐
四乃森蒼紫:三浦涼介
武田観柳:上山竜治
相楽左之助:植原卓也
高荷恵:愛原実花
剣心の影:松岡広大
加納惣三郎:松岡充
明神弥彦:加藤憲史郎 / 大河原爽介 / 川口調(交互出演)
三条燕:田村芽実
山県友子:月影瞳
セバスチャン:遠山裕介
山県有朋:宮川浩

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(c)和月伸宏/集英社

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