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「円生と志ん生」ラサール石井、憧れのこまつ座作品で“昭和の名人”に

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こまつ座 第119回公演「円生と志ん生」より。(撮影:谷古宇正彦)

こまつ座 第119回公演「円生と志ん生」より。(撮影:谷古宇正彦)

こまつ座「円生と志ん生」が、昨日9月8日に東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて開幕した。

本作は、“昭和の名人”と呼ばれた落語家・三遊亭円生、古今亭志ん生の人生を、虚実交えながら描いた井上ひさしの音楽喜劇。2005年の初演、07年の再演に引き続き、鵜山仁が演出を手がけ、六代目三遊亭円生こと山崎松尾役を大森博史、五代目古今亭志ん生こと美濃部孝蔵役をこまつ座作品初参加となるラサール石井が演じる。

開幕に先がけて行われた囲み取材には鵜山、大森、ラサールのほか、出演者の大空ゆうひ前田亜季太田緑ロランス池谷のぶえが出席。演出の鵜山は「敗戦、終戦を体験したおかげで、円生と志ん生の2人は落語が上手くなったと言われている。だからこの演目をやると芝居がうまくなるはず(笑)」と冗談交じりに語り、大森「円生は『人間が好きだったんだな』というのを強く感じる。それがこの本の中にも書き込まれていると思う」と所感を述べた。

学生時代から井上作品に憧れていたというラサールは「これほど初日が怖いのは初めて。ちょっとでも見守ってほしいと思って、鎌倉に(井上の)お墓参りに行った。明日は志ん生師匠のお墓参りに行こうかな」とコメント。ラサールと同じく、こまつ座作品に初出演となる大空と池谷は「心と言葉を大切にして、毎日を愛おしみながらがんばります」「あの時代を生きた女性たちをリスペクトして演じたい」と意欲を見せる。続く前田は「笑いの力を信じて、精一杯努めたい」と思いを明かし、太田は「1カ月、力いっぱい(作品を)作ってきたので、本番では力みすぎずに演じられたら」と抱負を語った。

東京公演は9月24日まで。その後、9月30日・10月1日に兵庫・兵庫県立芸術文化センター、10月8日に宮城・日立システムズホール仙台シアターホール(青年文化センター)で上演される。また東京公演ではアフタートークも開催。9月11日13:30開演回には比較憲法学者の樋口陽一、14日13:30開演回には大空、前田、太田緑、池谷、17日13:30開演回にはラサールと大森、21日13:30開演回には「昭和元禄落語心中」で知られるマンガ家・雲田はるこが登場する。

※山崎松尾の「崎」は立ち崎が正式表記。

こまつ座 第119回公演「円生と志ん生」

2017年9月8日(金)~24日(日)
東京都 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

2017年9月30日(土)・10月1日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター

2017年10月8日(日)
宮城県 日立システムズホール仙台シアターホール(青年文化センター)

作:井上ひさし
演出:鵜山仁
出演:大森博史大空ゆうひ前田亜季太田緑ロランス池谷のぶえラサール石井

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