2010年に亡くなった、
発見されたのは、井上が大学時代に翻訳し未発表だった「讃血亞護(サンチアゴ)騎士団長」。当時の井上のノートの記述などから、井上が在学した上智大学のポール・リーチ教授からの依頼により、フランスの劇作家・モンテルランの「サンチャゴの騎士団長」を翻訳した草稿と推測される。
「サンチャゴの騎士団長」はモンテルランのカトリック3部作の1つ。リーチ教授がモデルの1人とされる井上の小説「モッキンポット師ふたたび」の中には、「サンチャゴの騎士団長」という同名の一篇があるなど、カトリックの洗礼も受けていた井上の創作の源流を辿る、貴重な資料となりそうだ。
井上ひさしのほかの記事
関連商品
タグ
リンク
- 文藝春秋|雑誌|オール讀物
※記事公開から5年以上経過しているため、セキュリティ考慮の上、リンクをオフにしています。
堀 茂樹 @hori_shigeki
一般に、戯曲がもっと注目されるべきでは?自分の分野でいえば、サルトルの戯曲も入手しにくいし、アヌイやイヨネスコ他の戯曲集邦訳が絶版なんて信じがたい話だ。新訳やらせろ、とも思う。⇒井上ひさしの未発表戯曲原稿が「オール讀物」に全文掲載。 https://t.co/gADtTgV0g6