井上ひさし未発表の戯曲原稿を発掘「オール讀物」に全文掲載

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2010年に亡くなった、井上ひさしの未発表戯曲原稿が発見された。本原稿は明日3月22日発売の「オール讀物」4月号(文藝春秋)に、全文掲載される。

「オール讀物」4月号

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発見されたのは、井上が大学時代に翻訳し未発表だった「讃血亞護(サンチアゴ)騎士団長」。当時の井上のノートの記述などから、井上が在学した上智大学のポール・リーチ教授からの依頼により、フランスの劇作家・モンテルランの「サンチャゴの騎士団長」を翻訳した草稿と推測される。

「サンチャゴの騎士団長」はモンテルランのカトリック3部作の1つ。リーチ教授がモデルの1人とされる井上の小説「モッキンポット師ふたたび」の中には、「サンチャゴの騎士団長」という同名の一篇があるなど、カトリックの洗礼も受けていた井上の創作の源流を辿る、貴重な資料となりそうだ。

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読者の反応

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堀 茂樹 @hori_shigeki

一般に、戯曲がもっと注目されるべきでは?自分の分野でいえば、サルトルの戯曲も入手しにくいし、アヌイやイヨネスコ他の戯曲集邦訳が絶版なんて信じがたい話だ。新訳やらせろ、とも思う。⇒井上ひさしの未発表戯曲原稿が「オール讀物」に全文掲載。 https://t.co/gADtTgV0g6

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