昨日9月29日、愛知・名古屋CLUB DIAMOND HALLにて
フラカンの地元名古屋で繰り広げられたこのイベントでは、フラカン、
そしてフラカンの呼び込みに続いてこの日の一番手、POLYSICSがステージに登場。オープニングSE「Heavy POLYSICK」が流れる中メンバーが姿を現すと、会場の温度は一気にヒートアップ。ハヤシ(G, Vo, Syn, Programming)が「トイス! いくぜ名古屋!」と雄叫びを上げ、「カジャカジャグー」からライブをスタートさせた。ハヤシがステージ中央でギターを弾きまくると、満員の観客は拳を突き上げ彼のプレイに応える。続く「Young OH! OH!」ではハヤシとフミ(B, Vo, Syn)の動きに合わせて、フロアの観客は両手を左右順番に突き上げた。
POLYSICSはその後もアッパーチューンを連発。MCではハヤシが「3バンド中一番の若手、POLYSICSです!」と若さをアピールすると、すかさずフミが「若手といっても30代すぎてますけどね(笑)」と返す。そしてハヤシが「なので今日はフレッシュな感じでライブをしていきたいと思うので、よろしく!」と言って、「No Control」からライブを再開。「人生の灰」ではフミとヤノ(Dr, Vo)によるタイトなリズムに乗せて、フロアの観客は笑顔でダンスを続ける。さらにハヤシが「OK、名古屋! 今日は何か起こりそうな気がする」と言って「How are you?」を演奏し始めると、ブルース・リー風のジャンプスーツを着用してアイマスクを付けた圭介がコーラスとブルースハープでゲスト参加。このイベントならではの貴重なコラボレーションを終えると、POLYSICSを意識した風貌の圭介は「自分の曲の数倍練習した(笑)」と言って観客の笑いを誘った。そしてPOLYSICSは「Pretty GOOD」「シーラカンス イズ アンドロイド」「Let's ダバダバ」でステージ上とフロアの一体感が増したところでライブを終了。トップバッターにふさわしいパワフルなパフォーマンスで会場を熱くしてステージを降りた。
インターバルを挿んで2番目に登場したのは怒髪天。坂詰克彦(Dr)、上原子友康(G)、清水泰次(B)、増子直純(Vo)の順番でステージに現れた怒髪天は、「ホトトギス」から勢い良くライブをスタートさせた。続く「オトナノススメ」ではメンバーの動きに合わせて、観客が両手を左右に振る。力強いバンドサウンドに乗せて増子がフロアにマイクを向けると、観客は大歓声でそれに応えた。
メロウな「押忍讃歌」を終えると、増子は観客に向けて「盟友でありますフラカンが地元名古屋でフェスをやりたいと。名古屋にはフェスはないと。ないのかと。じゃあやろうかと。友情ですよこれは!」と「DRAGON DELUXE 2012」参加の経緯を話す。その後も「しまいにはPOLYSICSですよ。トイスですよ。最初POLYSICSは(ポリ“シックス”で)6人組だと思ってましたからね。怒髪天なんて(どはつ“テン”で)10人組だと思われてましたから」「(バックドロップのイベントロゴを観て)こんな立派なやつ作っちゃって。これ、5回はやらないと元を取れないからね」などと言って観客を爆笑させると、「明日への扉」「NO MUSIC NO LIFE」といった楽曲でフロアを再びヒートアップさせた。
「喰うために働いて 生きるために唄え!」での観客の大合唱に続いて、再びMCに突入。増子が「こういう楽しいこと、1年に1回あっていいんじゃないか。これから毎年楽しいことが、この『DRAGON DELUXE』とAKBのじゃんけん大会の2つあるわけですから」と言ってフロアの爆笑を誘うと、今度は圭介&竹安堅一(G)をステージに呼び入れる。「こういう機会じゃないと一緒にやれないですから」という増子の言葉に続いて、6人でフラカン「深夜高速」のパンキッシュなカバーバージョンを演奏し始めた。圭介&増子のツインボーカルに会場が熱狂すると、2人は固い握手を交わす。圭介&竹安がステージを去ると、怒髪天は「ド真ん中節」「歩き続けるかぎり」とエモーショナルな楽曲を連発してライブを終えた。
そして最後にステージに登場したのは、イベント主催のフラカン。圭介の絶叫&ブルースハープをフィーチャーした「白眼充血絶叫楽団」でライブを開始させると、観客はそれまでの疲れを全く感じさせない盛り上がりでバンドの演奏に応えた。フラカンは続いて「脳内百景」「恋をしましょう」と小気味良いロックンロールでフロアをさらに盛り上げる。MCでは圭介が「今年で結成24年目に入ってます。僕は地元が名古屋で、24歳まで名古屋にいたんです。今43歳で(笑)東京に住んでるけど、このままいくと名古屋に住んでいたときより東京に住んでる時間のほうが長くなるんです。で、最近やっと名古屋の郷土愛みたいなものが芽生え始めてですね」と話すと、続けてマエカワが「今までは出さないようにしてたけど、俺たちももう40超えたので郷土愛を前に出していくことに決めました!」と言って客席を沸かせた。
「はぐれ者讃歌」で再び会場の一体感が増すと、フラカンは10月3日にリリースされるニューアルバム「ハッピーエンド」から「ロックンロール」を披露。キャッチーなメロディとミスター小西(Dr)による力強いビートが印象的なこの新曲は、早くも観客から好意的に受け入れられた。イントロで大歓声が沸き起こった「孤高の英雄」に続いて、今度はニューアルバムから「エンドロール」をライブ初披露。サンプリング音を使用したリズムトラックをバックに、圭介はギターをつま弾きながら歌う。音数が少なくてほかの楽曲以上に歌詞が際立つこの曲に対し、観客はじっくり聴き入っている様子だった。
メンバー紹介に続いてマエカワが「『DRAGON DELUXE』、ここまででもう来年やることが決定しました!」と宣言すると、観客は大興奮。そのまま「ラララで続け!」に突入し、曲の合間には圭介が、9月27日に43歳の誕生日を迎えたマエカワを祝福する。うれしそうなマエカワは観客とのコール&レスポンスを楽しみ、会場はこの日一番の一体感を見せた。そして最高の盛り上がりの中、「チェスト」「YES, FUTURE」でライブは一旦終了。メンバーがステージを去ったあと、フロアにはアンコールを求める手拍子と声援が鳴り響いた。
観客からのアンコールに応え、フラカンはステージに再登場。「元少年の歌」で会場がハートウォーミングな空気になると、圭介が「じゃあね、もうこういうことだから。最後はさらに盛り上がっていきたいと思います」と言って竹安にコール&レスポンスを振る。竹安と観客の掛け合いが微妙な雰囲気で終わると、その空気を断ち切るようにステージにはPOLYSICS、怒髪天のメンバーが勢揃い。「DRAGON DELUXE 2012」の出演者全員で「真冬の盆踊り」をセッションし、クライマックスと呼ぶにふさわしい盛り上がりとなった。曲中では竹安と上原子によるギターバトルも挿入され、このイベントならではのコラボも実現。何度もコール&レスポンスが繰り返され、高潮の中3時間以上にわたるイベントは終了。圭介は「来年またやりましょう!」と力強く宣言して、ステージをあとにした。
「フラワーカンパニーズ presents DRAGON DELUXE 2012」セットリスト
POLYSICS
01. Heavy POLYSICK
02. カジャカジャグー
03. Young OH! OH!
04. ムチとホース
05. Lucky Star
06. No Control
07. 人生の灰
08. How are you? [with 鈴木圭介]
09. Pretty GOOD
10. シーラカンス イズ アンドロイド
11. Let's ダバダバ
怒髪天
01. ホトトギス
02. オトナノススメ
03. 押忍讃歌
04. 明日への扉
05. NO MUSIC NO LIFE
06. 喰うために働いて 生きるために唄え!
07. 深夜高速 [with 鈴木圭介&竹安堅一]
08. ド真ん中節
09. 歩き続けるかぎり
フラワーカンパニーズ
01. 白眼充血絶叫楽団
02. 脳内百景
03. 恋をしましょう
04. はぐれ者讃歌
05. ロックンロール
06. 孤高の英雄
07. エンドロール
08. ラララで続け!
09. チェスト
10. YES, FUTURE
<アンコール>
11. 元少年の歌
12. 真冬の盆踊り [with 怒髪天、POLYSICS]
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音楽ナタリー @natalie_mu
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