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Def Class「Do or Die」ジャケ写

Def Class Do or Die

ヒップホップで野心的なフレーズを繰り出す7人組ボーイズグループ、1stシングルに込めたのは“死ぬ覚悟でやる”揺るぎない決意

文 / 川倉由起子

やるか死ぬか──すなわち“死ぬ覚悟でやる”という力強い決意がタイトルに込められた「Do or Die」。ヒップホップをベースとした音楽スタイルの7人組ボーイズグループ・Def Classが放つ新曲は、わずか4カ月前に正式デビューしたばかりとは思えない、“肝のすわりっぷり”に圧倒される勝負作だ。

2024年4月からの約1年に及ぶ“プレシーズン”期間に2枚のEP、今年2月にデビューEPをリリースした彼らは、「Do or Die」を初の配信シングルとして発表。今まで以上に多くのリスナーの耳に触れるであろうこのタイミングで、“過去を振り払い、昨日の自分を超えろ”というメッセージを歌っている。未来は誰にもわからない。だからこそ自らの足で進み、まだ誰も知らない道を地図に足す──そんな確固たる思いがすさまじい熱量でつづられていく。世の人々へ向けた人生の応援歌であると同時に、Def Class自身の揺るぎない決意表明のようにも聞こえる。

小気味よいスクラッチ音で一気にリスナーを引き込むサウンドは、1曲を通して骨太なミクスチャーロックに展開する。個性豊かな歌声と確かな歌唱スキルを持つグループだけに、巧みなフロウ、メロディアスなサビなど、テンポよく進むパートはどこを切り取ってもハイクオリティだ。1曲の中にいくつもの“表情”が存在する構成に心をつかまれるだろう。

MVは、既発EP2作のタイトル曲「DRUM LINE」「DIAMOND」からストーリーがつながる3部作の完結編。囚われたDef Classが脱獄し、宝飾を奪って本当の自分を見つけにいくという、7人の強い意思を感じさせる“ドラマ”が繰り広げられている。ぜひ前2作のMVを観たあとに視聴してほしい。映像から伝わってくる味わい深さがまったく異なるはずだ。

楽曲はもちろん、MVにも徹底したこだわりを持ち、聴覚と視覚に訴える強いメッセージで人々の心を揺さぶるDef Class。「囚われた音楽シーンに新しい風を吹き込み、唯一無二のエネルギーと表現力を世界へ響かせる」──そんな野心的なフレーズを掲げる7人が今後どう躍進していくのか。その新たな歴史の始まりをぜひ目撃してほしい。

Def Class「Do or Die」
2025年6月20日(金)配信開始 / M MUSIC
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作詞:ES-PLANT、TatsuyA、CHILLCAT THE BASTET、3rd Productions
作曲:ES-PLANT、TatsuyA、CHILLCAT THE BASTET、KO1LOW、Melo、3rd Productions
編曲:KO1LOW、Melo

Def Class(デフクラス)

Def Class

ヒップホップをベースにした音楽スタイルを持つ7人組ボーイズグループ。2024年4月1日にプレデビューし、東京・渋谷で3カ月間にわたり毎週単独ライブを開催した。また、同年にタイ最大級の日本総合展示会「バンコク日本博2024」への出演を果たした。約1年半のプレシーズン期間を終え、2025年2月21日に正式デビュー。 6月に1stシングル「Do or Die」を配信リリースした。