音楽ナタリー

ももクロ、真夏の西武ドームで頭のネジ外してバカ騒ぎ

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ももいろクローバーZが昨日8月5日、ライブツアー「ももクロ夏のバカ騒ぎSummer Dive 2012 Tour」の最終戦となる埼玉・西武ドーム公演を行った。

西武ドームのキャパシティは、ももクロ史上最大規模の約3万7000人。加えて全国各地の映画館や北海道のライブハウス札幌PENNY LANE24、西武ドーム隣の狭山スキー場で実施された同時中継で約1万3000人、さらに香港、台湾の映画館での生中継と、各地で多数のファンがステージの様子を見守った。

会場内は春の横浜アリーナ公演「ももクロ春の一大事2012 横浜アリーナまさかの2DAYS」の2日目「見渡せば大パノラマ地獄」と同様、場内中央に設置されたステージを客席がぐるりと取り囲む360度パノラマ状態。前回以上に大きなプレッシャーを感じさせる景観に、メンバー5人はどう立ち向かうのか。ドームの隙間から夕日が差す17:00すぎ、“バカ騒ぎ”の幕は切って落とされた。

オープニングムービーが終わると、ドーム内には突然、三味線の力強い音色が鳴り響く。メンバーよりも先にセンターステージに現れたのは、スペシャルゲストの吉田兄弟だ。予想外の演出に沸き返る観客の前に、今度は能面を付けた踊り子たちが登場し、そのうち5人が面を外す。おなじみのオープニング曲「overture」と吉田兄弟のコラボに乗せてスタンバイしたももクロは、夏休みの宿題をテーマにしたハイテンションナンバー「ワニとシャンプー」でライブをスタートさせた。ステージからは客席に向け、勢いよく水しぶきが噴射される。ももクロ流“夏のバカ騒ぎ”の始まりだ。

続いて「PUSH」「Z女戦争」「DNA狂詩曲」を畳みかけたももクロは、ここで最初のMCへ。冒頭の自己紹介では3万7000人のコールが反響し、これまでにないスケールを感じさせた。高城れには「ライブが終わる頃には西武ドームの屋根がブチ壊れてるぐらい、満点バカホームランをバンバン打ちたいと思います」と予告。玉井詩織は「いいかお前らー! 頭のネジはしっかり外してきたかー? この夏最大のバカ祭り、ネジ外さないと絶対乗り切れないからなー! なお、ドライバーは各自で用意してください」と、もはや恒例となった煽り文句で客席を盛り上げる。メンバーの中で唯一冷静沈着な有安杏果も「今日はバカになりたいと思うので、皆さんも私の頭のネジを外す協力をお願いします!」と宣言した。

中盤にはバラード曲「キミノアト」や、今年5月の「ももクロの子供祭りだョ!全員集合」以来となるザ・ドリフターズのオマージュ「もリフだョ!全員集合」など、バリエーション豊かな楽曲が続く。また、この日はももクロによく似た落語家5人組「桃黒亭一門」も登場し、9月5日にリリースされる楽曲「ニッポン笑顔百景」を初披露した。この曲には落語家の林家木久扇が参加しているが、会場には木久扇が送り込んだ林家一門の“秘密兵器”、林家ペー・パー子が出演。パー子は撮影禁止の場内で写真を撮りまくり、ペーは得意の「有名人の誕生日丸暗記」を音楽に乗せて披露した。ライブが進むにつれ徐々に陽は落ち、客席を彩るペンライトがドーム内を美しく包み込む。激しい振り付けが特徴的な「Chai Maxx」では、メンバーが5方向に伸びたキャットウォークを駆け、客席と一体になってダンスした。

5人が衣装替えのためにステージを一旦去ると、スクリーンでは新たな情報が届けられた。まずは今年の1月30日から7日間にわたって行われたトークバトルイベント「ももクロ試練の七番勝負 episode.2」の映像化。そして3年連続となるクリスマス公演「ももいろクリスマス」の開催発表だ。その舞台となる開催地をメンバーに伝えるべく現れたのは、スペシャルゲストの松崎しげる。4月の横浜アリーナ公演1日目「ももクロ☆オールスターズ 2012」に続き2度目のゲスト参加となったしげるは前回同様、名曲「愛のメモリー」の替え歌で「今からそれを 今すぐそれを発表するよ」と伝えようとするが、もったいぶってなかなか結論に到達しない。

お笑い芸人・レイザーラモンRGの「あるある」芸を思わせるスタイルと伸びやかな美声で、観客は笑いと感動が同時に押し寄せる複雑な状況に。そして最後の一節でようやく、クリスマスライブが12月24日に埼玉・さいたまスーパーアリーナで開催されることが明かされた。ももクロファンから盛大な「しげる!」コールで迎え入れられたしげるだったが、メンバーから付けられた「南国ピーナッツ」というあだ名がいたく気に入っているとのことで、「ももクロのファンが私を呼ぶときは、松崎しげるではなく『南国ピーナッツ』と呼んでください!」と呼びかけた。

昨年と同じさいたまスーパーアリーナでの「ももクリ」となるが、会場はメインアリーナモードからスタジアムモードへと変更される予定。さらに「クリスマスはイブだけじゃない」と、12月25日のクリスマス当日を含む2DAYS開催となることがスクリーンの映像を通じてメンバーにも初めて明かされた。ももクロの初ホール公演となった2010年の日本青年館から、毎年規模を拡大し続けている「ももクリ」。今年は2日間にわたってどのようなステージが展開されるのか、今から楽しみなところだ。

サプライズ続きの大発表のあとは、いよいよライブも終盤へ。ひと足早くクリスマス気分を届ける「サンタさん」では、サンタの衣装からスクール水着を思わせる新衣装に早着替え。バックスクリーンに移動しての「行くぜっ!怪盗少女」、有安は自転車で、ほかのメンバーはトロッコ2台に分かれて乗り込みスタンド席を周回しながらの「スターダストセレナーデ」、クレーンで上昇した5人が散水しながら歌う「ココ☆ナツ」と派手な演出が続き、最後は「ももクロのニッポン万歳!」「コノウタ」でにぎやかに締めくくられた。

アンコールに応えて再度ステージに上がった5人は、「走れ!」「猛烈宇宙交響曲・第七楽章『無限の愛』」「オレンジノート」「あの空へ向かって」の4曲を熱唱。佐々木彩夏は会場の観客のみならず、ライブビューイングで鑑賞中のファンやこの舞台を一緒に作り上げたスタッフたちへも深い感謝の言葉を述べ、「こうやってひとつずつ一緒の思い出を作っていって、私たちも皆さんの思い出の一部に入れてもらえたらなと思いました。(今回のライブも)皆さんの今年の夏の思い出に入れてくれますか?」と呼びかけた。そしてリーダー百田夏菜子は「西武ドームは本当に広くて……。遠くの方に私たちの気持ちが届かなかったらどうしようって不安でした。でもみんなの声を聴くと、私たちの気持ちが届いてて、それを全力で返してくださってるのがわかって。横浜アリーナ2DAYSの最後には『みんなで“Z伝説”を作りましょう』って言いました。今日の西武ドームもまたひとつの“Z伝説”になったんじゃないかなって思います」と話すと、伝説の1ページに立ち会ったファンからはあたたかい拍手と歓声が送られた。

なお、昨日のライブ終了後にはももクロ公式ファンクラブ「ANGEL EYES」が発足した。会員はチケット最優先予約に参加できるほか、さまざまな特典が用意される。新規入会はオフィシャルサイトにて受け付けているので、気になる人はさっそくチェックしておこう。

ももいろクローバーZ「ももクロ夏のバカ騒ぎSummer Dive 2012 Tour ~最終戦~ 8.5 西武ドーム大会」セットリスト

オープニングゲスト:吉田兄弟
01. ワニとシャンプー
02. PUSH
03. Z女戦争
04. DNA狂詩曲
05. CONTRADICTION
06. D'の純情
07. キミノアト
08. ミライボウル
09. もリフだョ!全員集合 / もリフ
10. 天手力男
11. キミとセカイ
12. BIONIC CHERRY
13. ニッポン笑顔百景 / 桃黒亭一門
14. ピンキージョーンズ
15. 労働讃歌
16. Chai Maxx
17. サンタさん
18. 行くぜっ!怪盗少女
19. スターダストセレナーデ
20. ココ☆ナツ
21. ももクロのニッポン万歳!
22. コノウタ
<アンコール>
23. 走れ!
24. 猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
25. オレンジノート
26. あの空へ向かって

ももいろクローバーZ「ももいろクリスマス2012 さいたまスーパーアリーナ大会」

2012年12月24日(月) 埼玉県 さいたまスーパーアリーナ
2012年12月25日(火) 埼玉県 さいたまスーパーアリーナ
※詳細は後日発表

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