DOPING PANDAが4月で解散

1

5817

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 1814 86
  • 112 シェア

DOPING PANDAが、4月に行うライブを最後に解散することを発表した。

DOPING PANDA

DOPING PANDA

大きなサイズで見る

解散にあたり、メンバーの古川裕(Vo, G)はコメントを公開。メンバー間で「音楽的にこの先さらに深い所でできないのなら、馴れ合って続けるのではなく、この時をもって幕を引くべきだという結論」に至ったことを明かしている。

ラストライブ「DOPING PANDA 2012/4/19」は4月19日、東京・TOKYO DOME CITY HALLにて開催。本日1月28日21:00からは「GET TICKET」にてチケットの先行予約受付が行われる。

DOPING PANDAは1997年に結成。2005年にメジャーデビューを果たし、精力的なライブ活動を通じて多数のファンを獲得した。2008年6月にリリースしたシングル「beautiful survivor」は資生堂「ANESSA」のCMソングとして大きな注目を集めた。昨年1月には初のベストアルバム「THE BEST OF DOPING PANDA」を、3月にはフルアルバム「YELLOW FUNK」をリリースしている。

DOPING PANDA 2012/4/19

2012年4月19日(木)東京都 TOKYO DOME CITY HALL
OPEN 18:00 / START 19:00
GET TICKET先行予約受付:2012年1月28日(土)21:00~2月5日(日)21:00
※先着順・規定枚数に達し次第終了

古川裕 コメント

来る2012年4月19日、TOKYO DOME CITY HALLでの最後のLIVEをもって、我々DOPING PANDAは解散致します。

15年、この3人になってからは12年という長い歳月をがむしゃらにDOPING PANDAとして駆け抜けてきました。
特に2010年、プライベートスタジオを作ってからの2年間は僕らにとって本当に大きな意味のある2年間でした。ほぼ毎日メンバーは顔を合わせ、ミュージシャンとしてのスキルを磨き、音楽の謎を探求し、ヨーロッパツアーに行き、自分達だけでアルバムを作り、時に多少の衝突もありましたが、本当にストイックに音楽と関わり続けさせてもらえたおかげで、自分達がプロの音楽家であることを強く自覚できた素晴らしい2年間でした。
ご存知の通り、その2年間、バンドを取り巻く商業的な環境は必ずしも良くはありませんでしたが、僕らはドーパンとしての音楽的な進化を確実に肌で感じていました。あのスタジオがあったからこそ、3人はままごとのような音楽人生から一歩踏み出せたのだと思います。それをもっと多くの音楽ファンに届けることが可能であったならば、ドーパンのファンや関係者の皆様方の期待に少しは応えることが出来たのではないかという無念は少なからずあります。

昨年末、僕らはそのプライベートスタジオを出る決断をしました。僕の中にある明確な解散理由はこのスタジオで過ごした2年間に対する強い想いです。インディー、メジャーを通じた12年間で他に比較できないほどあの場所で過ごした音楽密度は濃く、「ここから同じ密度を持ってドーパンの音楽をつくれないとわかっていながらやり続けることはできない」という想いは、3人の共通した考えでもありました。そしてまた、それぞれが音楽家としての自覚を増したことで、結果として個々人に新たな目標が見えて来たことも、ある種皮肉ではありますが、道を分けて進んでいくにいたった大きな理由の一つです。

メンバーによる数度の話し合いを経て、先日、音楽的にこの先さらに深い所でできないのなら、馴れ合って続けるのではなく、この時をもって幕を引くべきだという結論に至りました。この2年どの状況でも貫いてきた、昨日の自分達を越えることができないのなら、やるべきではないという僕達の哲学に最後まで従いました。これまで、そうした選択の数々がファンや関係者のみんなの想いを無視した自分達本位過ぎたものであり、内輪ごととはいえ、少なからずのお叱りを受けて来たことは承知しています。ただ、この先の3人の歩みを見て、いつかこの決断こそは理解してもらえると信じて、ここからも僕たちは何にも媚びることなく、ただひたすら音楽に関わり続ける他ありません。
メンバーを代表し、この場を借りて今までの皆様方の暖かい応援に心よりの感謝を申し上げます。2人の想いも同じではあると思いますが、ドーパンは疑いようも無く僕の全てでした。

そしてドーパメイニアのみんな、最後の最後で色々な約束を守れなくなることを申し訳なく思います。もちろん一人一人の想いを知る由はなかったけど、君達のおかげで自分達の音楽を疑わずにここまでやってこれたのは紛れも無く大切な事実であり、言わずとも今まで何度も何度も強く感謝していました。
本当にありがたかったです。

2012年1月某日 DOPING PANDA 古川裕

この記事の画像(全1件)

読者の反応

  • 1

音楽ナタリー @natalie_mu

DOPING PANDAが4月で解散 http://t.co/Eibutd6y

コメントを読む(1件)

リンク

このページは株式会社ナターシャの音楽ナタリー編集部が作成・配信しています。 DOPING PANDA の最新情報はリンク先をご覧ください。

音楽ナタリーでは国内アーティストを中心とした最新音楽ニュースを毎日配信!メジャーからインディーズまでリリース情報、ライブレポート、番組情報、コラムなど幅広い情報をお届けします。