長渕剛、被災地から生中継で紅白出演&書き下ろし曲熱唱

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12月31日に放送されるNHK「第62回NHK紅白歌合戦」に出演する長渕剛が、この日のために書き下ろした新曲「ひとつ」を東日本大震災の被災地からの生中継で披露することが明らかになった。

長渕剛

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震災以降何度も被災地に足を運び、被災者や復興支援に携わる人々を励ましてきた長渕に対しNHK側は「東北地方からの中継」という形で出演をオファー。これに対し長渕は「NHKさんから非常に意味のある指名を授かったと思っています」と中継での出演を快諾した。

この生中継での出演にあたり、長渕は祈りや鎮魂の思いを込めた楽曲「ひとつ」を新たに制作した。震災と正面から向き合ってきた彼の気持ちを、大晦日の被災地で熱く歌いあげることとなる。

なお、そのほかの出場歌手の曲目は後日発表予定。こちらも楽しみにしておこう。

NHK 原田チーフプロデューサー コメント

今年の長渕さんの活動をご覧になった方には明らかなことだと思いますが、震災以後何度も被災地に足を運ばれ、いろいろな形で激励し、ご自身の音楽活動をひとまず置いて支援活動をされてこられました。そういった意味でも、番組では東北の地からの中継という形で長渕さんにご出演いただきたく考えています。
紅白の中でも特に印象的な、象徴的なシーンを、長渕さんの歌とパフォーマンスで、全国の皆さんに勇気を届けていただけたらと思っております。

長渕剛 コメント

NHKさんから非常に意味のある指名を授かったと思っています。震災で何も無くなってしまった大地から人間が立ち上がり、そしてその精神力を背中で受けながら希望へ向かっていくという、そしてまた来年も今年以上に大きな絆を日本人同士が結び合いながら、何かしら暖かいそして希望に包まれるような、そんな思いになりたいと思っています。

長渕剛 新曲「ひとつ」について

震災で亡くなった方々の無念さとか、残された者たちの悲しみとか不安とか、それらを紡いだ祈りの歌が欲しいと思いました。
その歌たちをどういう言葉で紡ごうかなと思って難儀しましたが、何となく今回は自分が書いたのではなく、誰かによって書かされたかのような、しかもそんなに時間がかからず、不思議な思いでした。
悲しみも、幸せも、それから喜びも、怒りも、いろんな感情を全て包み込んで、荒野となってしまったこの大地を鎮魂して、鎮めていくような、そしてまたさらに天へ浄化していくような、そういう歌を書きたかった。
そして、もっともっと僕ら日本が、あるいは世界がひとつになってという思いを、この東北の地が今、悲痛な叫びから希望へ向かっていく人間力っていうものを我々に叩き付けてくれると。
その思いを絶対に無駄にしないで次へ繋いでいかなければと、そんな僕自身の根底にある思いが、「ひとつ」という歌になりました。

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