森三中黒沢乱入!RIP SLYME日本武道館で名曲連発ライブ

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7月12日と13日、RIP SLYMEが東京・日本武道館で全国ツアー「RIP SLYME STAR TOUR 2011」の東京公演を行った。

スペイシーなつなぎの衣装で揃えたRIP SLYME。

スペイシーなつなぎの衣装で揃えたRIP SLYME。

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「楽園ベイベー」の間奏では、FUMIYAがステージ前方に降りて持ち運びできるレコードプレーヤーでスクラッチを披露した。

「楽園ベイベー」の間奏では、FUMIYAがステージ前方に降りて持ち運びできるレコードプレーヤーでスクラッチを披露した。

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本編ラストの「センス・オブ・ワンダー」の模様。

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東日本大震災の影響により一部公演が延期・中止となった今回のツアー。開演前のステージには中央に「HOPE」と書かれた白い幕がかかり、日本の復興を願うメンバーの思いが示されていた。

13日のライブは定刻どおりにスタート。最新アルバム「STAR」のオープニングを飾るインスト「The Beat Goes On」が爆音で鳴り出すと、観客はすぐさま立ち上がりハンドクラップを始める。そして曲のブレイクが明けた瞬間に幕が落ち、中央でポーズするRYO-Z、ILMARI、PES、SU、そして大きな星型のセットの中に立つFUMIYAが現れた。

彼らはまず「STAR」の収録ナンバーを立て続けに披露。「Don't Panic」で4MCが1人ずつ第一声を聴かせて黄色い歓声を浴びたほか、「Pop Up なう」「フォーチュン・クッキー」ではオーディエンスの手振りやクラップを煽り、アルバム随一のヒップホップトラック「TOKYO STOMP」ではブラックライトの中でバウンシーなラップを披露した。

ここでRYO-Zが、「Say Yeah!! いいねえ、出るねえ声は! あとはやっぱりダンスでしょう、ステップでしょう」とBGMに乗せて“STOMP”の仕方をレクチャー。会場全体がリズムに乗ったところで、「♪Stepper's Delight バイブ感じろ」というフレーズから「STEPPER'S DELIGHT」に流れ込んだ。思い出のデビュー曲に歓喜するオーディエンスだったが、次の「熱帯夜」はそれを上回る熱狂ぶり。RIP SLYMEの新旧ヒットチューンを連投したパートとなった。

最初のMCでは、RYO-Zが「STAR TOUR 2011へようこそ! 最後の最後までタダじゃおかねえから。今日、出てくる前から(登場を呼ぶ)クラップが鳴ったっていうのは、ツアー24公演中初めてですよ」と挨拶。そして「熱くなれるんですね!? 汗かけるんですね!? じゃあFUMIYAくん、そんな夏のチューンを」と呼びかけて、「太陽とビキニ」をスタートさせた。この曲では、ビデオクリップでも披露された振り付け、リズミカルなハンドクラップ、MC4人のコーラスワーク、「♪今日も暑い武道館になりそうさ」と歌詞を替えるアドリブ、SUの叙情的な歌唱シーンなど、観客を楽しませるポイントが満載。彼らのサービス精神旺盛な一面が発揮されていた。

次は、PESの「新曲やります!」という紹介から「甘い生活~La dolce vita~」。この曲はSUが出演するCMのタイアップソングということで、メンバーたちはCMをマネして「ヨッ、イケダン!」とSUへ呼びかける場面も。続く「○×△□」では、彼ららしい18禁パフォーマンスやFUMIYAのハーモニカ生演奏も盛り込まれた。さらにステージ両翼へ出てファンと一緒に楽しんだ「Dandelion」、場内が巨大ミラーボールの光とストリングスの音に包まれた「One(CHIRSTMAS CLASSIC version)」と続き、前半戦が締めくくられた。

「One」の感動にしっとりと浸る武道館。そんな中RYO-ZによるMCでは、震災の影響を受けながらもツアーを実施できた喜びが語られた。「3月に大変なことがあった中で、こうやってツアーを回らせてもらってることにまず感謝します。エネルギーは風力発電を使ってるんですけど、それでもいつものツアーの照明よりは何割か少ないです。だからステージが輝かない分、みんなが輝いてもらわないと!」との言葉に、ファンも大きな声で応える。そして「RIP SLYME10周年なんですけど、まさに10年前の曲をやります! 仲間たちの絆を再確認した今回のツアーにピッタリのチューン」と前置きして、インディーズ時代から歌い続けている「運命共同体」を披露した。

その後は「Tales」「Under The Skin」「楽園ベイベー」といった横ノリの楽曲が続き、「BABY」ではまさかのゲスト登場で会場が沸き起こった。この曲のサビに入る直前、突如RYO-Zが「じゃあここでスペシャルゲストを呼びたいと思います! 森三中から、黒沢さん!!」とコールすると、黒沢かずこが甘いピンクと白のドレス姿で舞台袖から登場。彼女は女声ボーカル部分を歌いながらPES、RYO-Z、ILMARI、SUと順々に魅惑のダンスで絡んでいき、サビの終了とともにステージから走り去った。そして、2番のサビでも同様のパフォーマンスを披露。原曲にまったく関係のないサプライズゲストは、会場を驚きと爆笑の渦に巻き込んだ。

「BABY」が終わった後のステージでは、ILMARIが「あんな、聖子ちゃんみたいな格好なんだね」、SUが「しかもすっげえイイ匂いしやがってさ。なんかMARC JACOBS(の香水)みたいな匂いした」と、黒沢に絡まれた感想を吐露。RYO-Zの説明によると、彼女は「RIP SLYMEのファン歴10年の生粋のRSフリーク」ということでお祝いに駆けつけたという。

また、ライブ後半のアクセントになったのは「SCAR」。ここではステッキ状の赤いLEDライトをメンバーが1本ずつ持ち、曲にピッタリのタイミングでポーズをする度に歓声が上がった。さらにフラメンコギター、エレクトロサウンド、アフリカンビーツ、サンバなどさまざまな要素をブレンドした新鮮なサウンドも、観客の高揚感を煽っていく。

これを皮切りに、ライブは1秒たりとも休めないアッパーチューンの連続に。人差し指と小指で作る“ファンクサイン”がフロアを埋め尽くした「FUNKASTIC」、豪快なドラムンベースが堪能できる「Watch out!」、そして武道館が巨大なクラブと化したディスコナンバー「Good Day adidas Originals remix by DJ FUMIYA」「Good Times」で、一気にラスト1曲まで駆け抜けた。

本編の最後を飾った楽曲は、アルバム「STAR」のリード曲「センス・オブ・ワンダー」。曲を歌う前、RYO-Zは「嫌なことは全部ここに置いて、素敵な明日を迎えて、新しいものに触れて、それに素直に感動できるような、そんな曲をやってもいいですか? RIP SLYMEでした。ありがとう」と挨拶した。するとステージには星空のカーテン、宇宙の惑星とツアータイトルを描いた紗幕が現れ、アルバムの世界観が忠実に再現された。

アンコールの始まりは、メンバーたちによるユルいトーク。4MCの会話の1フレーズをFUMIYAが勝手にサンプリングし、即興でトラックに乗せて流すという恒例の遊びを楽しんだ。さらに、10周年を過ぎた今でも5人の名前を知らない人がいるのでは、ということで自己紹介ラップも披露。それに続けて代表的ナンバーのひとつ「JOINT」を繰り出した。

「JOINT」でタオル回しを堪能したあとは、この東京公演で初披露となる新曲を披露。布袋寅泰のヒット曲をリップ流にカバーした「バンビーナ(BAMBINO MIX)」は、高速ラップとスクラッチ、サンバのリズムが絡み合い、爆発的な盛り上がりを誘うナンバーだ。これにアンコールの定番曲「Wonderful」を加え、ピースフルなムードでライブは終了した。

自身最大規模の全国ツアーで、10年分の名曲をたっぷりと聴かせてくれたRIP SLYME。13日の公演の模様はWOWOWで8月31日(水)18:30からオンエアされるので、ファンはぜひチェックしてみよう。

「RIP SLYME STAR TOUR 2011」2011年7月13日 日本武道館 セットリスト

00. The Beat Goes On
01. Don't Panic
02. Pop Up なう
03. フォーチュン・クッキー
04. TOKYO STOMP
05. STEPPER'S DELIGHT
06. 熱帯夜
07. 太陽とビキニ
08. 甘い生活~La dolce vita~
09. ○×△□
10. Dandelion
11. One(CHIRSTMAS CLASSIC version)
12. 運命共同体
13. Tales
14. Under The Skin
15. 楽園ベイベー
16. BABY
17. SCAR
18. FUNKASTIC
19. メドレー(Watch out!~Bubble Trouble)
20. Good Day adidas Originals remix by DJ FUMIYA
21. Good Times
22. センス・オブ・ワンダー

EN01. JOINT
EN02. バンビーナ(BAMBINO MIX)
EN03. Wonderful

RIP SLYME STAR TOUR 2011

WOWOW 2011年8月31日(水)18:30 ~

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音楽ナタリー @natalie_mu

森三中黒沢乱入!RIP SLYME日本武道館で名曲連発ライブ http://natalie.mu/music/news/53435

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