LiVSインタビュー|目指せWWW Xワンマン完売!短いアイドル人生を全力疾走中

LiVS(リブス)は2023年8月に始動したアイドルグループで、WACK元代表の渡辺淳之介から出資を受けた音楽事務所ALL INc.に所属している。メンバーチェンジを経て、現在はコチャキンTV、コンニチハクリニック、スズカス・テラ、ミニ・マルコ、ユニセックス、ランルウの6人で活動している。

東京・中野heavysick ZEROでデビューしてからストイックにライブを重ね、1周年を迎えた2024年8月には東京・下北沢シャングリラでワンマンライブを開催。12月にはワンマンツアー「FACE THE SOUNDS TOUR」を行い、12月23日に過去最大キャパとなる東京・WWW Xでファイナルを迎える。

音楽ナタリーでは切磋琢磨しながらアイドル人生を駆け抜けるメンバー6人に初インタビュー。結成からこれまで歩んできた道のりを振り返りながら、来たるツアーファイナルに向けた彼女たちの思いを聞いた。また、夏に発表された2ndアルバム「Don't Look Back」のメンバーお気に入り曲も紹介する。

取材・文 / 田中和宏撮影 / 宇佐美亮

公演情報

LiVS「FACE THE SOUNDS TOUR」

  • 2024年12月8日(日)東京都 下北沢MOSAiC
    OPEN 10:45 / START 11:15
  • 2024年12月14日(土)大阪府 Music Bar SINKAGURA
    OPEN 17:00 / START 17:30
  • 2024年12月15日(日)愛知県 DAYTRIVE
    OPEN 17:00 / START 17:30
  • 2024年12月21日(土)宮城県 enn 3rd
    OPEN 17:00 / START 17:30
  • 2024年12月23日(月)東京都 WWW X
    OPEN 17:30 / START 18:30

チケットはこちら

人生は短い

──まずはLiVSというグループの成り立ちを聞かせてください。

コチャキンTV LiVSは2023年の春頃に「THE LAST CHANCE PROJECT」というオーディション企画から生まれました。このオーディションには「もし落ちたらアイドルの夢をあきらめないといけない」という誓約書にサインをした人だけが参加できたんです。このオーディションを企画した株式会社ALL Inc.は、元WACKの渡辺淳之介さんの出資を受けてできた会社です。今のメンバーだと5人がそのときのオーディション参加者で、ミニ・マルコが2023年から2024年にかけて開催されたオーディションで合格して、あとから加入しました。

ユニセックス LiVSというグループ名は「Life is very short」の略です。The Beatlesの歌詞にある言葉が元になっていて、「人生は短い」というのはアイドル活動にもつながるテーマで。短い人生の中でどう生き抜いていくか、その生きざまを見せていくという活動をしています。

LiVS

LiVS

──今まさにアイドル人生を駆け抜けている皆さんですが、LiVSの音楽やパフォーマンスの特徴を挙げるとしたら?

ミニ・マルコ エモーショナルな感じとロックサウンドが、LiVSの音楽のよさです。

ユニセックス ライブパフォーマンスは荒削りなところがありますけど、どんどんと成長していく姿も見せているんです。LiVSは「人間最高!」というコンセプトも掲げていまして、泥臭さとか人間らしさも大事にしながらステージに立っています。

──「人間最高!」という標語は、具体的にどうやって表現しているんですか?

ユニセックス 人間的なところを包み隠さずに出す。最初の頃はパフォーマンスがめちゃくちゃバラバラだったり、楽しかったらただただ楽しんで、疲れたらひどい顔していたり、私たちのありのままをさらけ出しています。ダサくてもすべてを出してカッコよくなっていくみたいな。

ユニセックス

ユニセックス

コチャキンTV 完璧すぎないところ、と今は言えるかもしれません。メンバー全員が完璧じゃないけど、とにかく一生懸命で。全力のライブを毎回やろうねって話をしています。

うどん踏み、生卵を持ち……数々の変なライブ

──LiVSはデビューからこれまでに数々の変わった内容のライブイベントを開催しています。その一部を教えてください。

スズカス・テラ 去年の10月に「うどんFES」ライブを下北沢MOSAiCで開催しました! 裸足になって、うどん踏みをしながら歌って踊ってライブをして。終演後に作ったうどんをお客さんと一緒に食べました。意外においしかった(笑)。

ミニ・マルコ 私はまだそのとき加入していなかったんですけど、YouTubeにそのときの動画が上がってたのを観ました。応募した理由の1つに「うどん食べたいから」があるんですけど、「うどんFES」の第2回は今のところ予定がないみたいです。

コンニチハクリニック ほかにもいろいろありますよ!

ミニ・マルコ 目撃者(LiVSファンの呼称)が生卵を持ったままライブを観るという企画は、「食べ物を粗末にするな」って怒る人がいないか心配だったんですけど、みんな楽しんでくれました。

ミニ・マルコ

ミニ・マルコ

コンクリ 最後に持っていた卵の数に応じて特典が豪華になる企画で、ゆで卵を持ってきたら出禁という厳しいルールもありました。

ミニ・マルコ 行動制限されている中で、スリルと一緒にどうライブを楽しむか。ファンにとっても試される場でした。

──ちなみにLiVSのライブは写真撮影OKなんですか?

ミニ・マルコ 写真も動画もOKです!

ユニセックス 普段はOKなんですけど、あえて写真動画撮影禁止ライブをやったことがあって、そのときは逆に私たちが写真を撮りました。写真フォルダに目撃者の写真が大量に入っています(笑)。

ランルウ 右向きライブがあって、お客さん全員が右を向いて、顔だけステージに向けるっていう内容でした。もし正面を向いちゃったらスーツ着てサングラスをかけた“右向きポリス”が姿勢を右向きに正すっていう。ステージから姿勢を直されてる姿を観るとなんだか面白くて笑っちゃいました。

ランルウ

ランルウ

コンクリ 私たちも煽るので、目撃者のテンションが上がっていくと、つい前を向いちゃうんですよね。楽しかったので、いつか左向きライブをやりたいです!

スズカス・テラ 「LiVS史上1番暑いライブ」もやりましたね。お客さんにサウナスーツを配ったんですけど、2月なのにフロアの床が汗でびっちゃびちゃになって。熱気がすごくてもくもくと雲ができるくらいでした。

スズカス・テラ

スズカス・テラ

──サウナスーツを着たライブや生卵ライブはどこでやったんですか?

コチャキンTV 下北沢MOSAiCです。

ユニセックス 基本なんでもやらせてくれるんで(笑)。

コンクリ ありがたいです。変わった企画はMOSAiCが多いですね。

コチャキンTV 「ラ後のラライブ」という企画もMOSAiCでした。目撃者がライブ後に食べたラーメンの写真をSNSに上げるとき、ライブ後のラーメンって意味で「ラ後のラ」という言葉を使うことが多いんで、企画にしたようです。ライブ後にメンバーと目撃者でライブを食べるっていう。

──ちなみにメンバー発信で変わったライブを企画することはあるんですか?

ミニ・マルコ まだ言ってはないんですが、自分で考えた企画をいつかやってみたいとは思っています。

コンクリ 「こんなライブをしてみたい」とスタッフに言ったことあるんですけど、「まあ無理だね」って一蹴されました(笑)。

コンニチハクリニック

コンニチハクリニック

──おかしな企画をたくさんやっている中でのちゃんとシビアな判断があるわけですね。今後もそういう変わり種のライブは続けていくんですか?

コンクリ はい! 年始は餅つきライブがありますんで、全力でつきます!

4時間ライブは普通のライブなのか

──特殊な企画のないライブはしているんですか?

コチャキンTV 企画の入ってない通常ライブは毎週の定期公演があります。あと月に1回くらい長時間ライブをやっていて。2部に分けた合計4時間くらいのライブです。1回のライブで全曲やると1時間40分くらいぶっ通しになるんです。ちょうど1年前くらいにその企画が始まったんですけど、最初聞いたときは「バカじゃないのかな?」と思いました。でもやってみたら長時間でしか感じられない何かがあって(笑)。

──アドレナリンが出るみたいな?

コチャキンTV 目撃者からもいつも以上の熱量を感じられて。初めての4時間ライブをやったあとにLiVSのことを好きになりました。それまではみんな誰とも仲よくなかったので。

コチャキンTV

コチャキンTV

コンクリ そう。長時間ライブをやるまで、壁を感じていました(笑)。

コチャキンTV 人見知りすぎて誰とも仲よくなれなかったんですけど、その4時間ライブでやっと仲よくなれました(笑)。