浪江女子発組合 1st EP「会いに行っていいですか」インタビュー|フレッシュな新体制だからこその新しい挑戦

ももいろクローバーZの佐々木彩夏が総合プロデューサーを務める浪江女子発組合が、1st EP「会いに行っていいですか」をリリースした。

「浪江発の風に乗せて、笑顔が皆様に広がりますように…」というキャッチフレーズを掲げ、人と土地を結ぶ”縁結び”をグループならではのスタンスとして活動している浪江女子発組合。今年、彼女たちは田中咲帆、雪月心愛、里菜、千浜もあな、青山菜花を新メンバーに迎え、フレッシュな編成に生まれ変わった。EP「会いに行っていいですか」に収録されている新曲や、過去曲の再録バージョンからも浪江女子発組合の新しい挑戦や魅力が存分に伝わってくる。音楽ナタリーではEPのリリースに際してメンバー全員にインタビュー。プレイングプロデューサーである佐々木と、先輩メンバーの内藤るな、播磨かなから新メンバーの印象を紹介してもらいつつ、EP収録曲の注目ポイントをそれぞれに聞いた。

取材・文 / 西廣智一撮影 / 佐々木康太

先輩メンバーから見た田中咲帆、雪月心愛の印象

──浪江女子発組合には今年新たに5人がグループに加入しました。まずは佐々木さん、内藤さん、播磨さんから、新メンバーがどんなキャラクターかを説明してもらえたらと思います。最初は田中咲帆さんについて。

佐々木彩夏 年下のメンバーとも私たち年上のメンバーとも仲よくしゃべってくれるし、特に後輩たちに対してすごく気をかけてくれる中間管理職のような存在ですね。最初はふわふわしているイメージで、もっと大人しい子なのかなと思っていたんですけど、リハ中に積極的に意見を言ってくれたり、周りを見て動いてくれたり、すごく頼もしいです。

播磨かな ちょっと振りを間違えたりすると、さほるん(田中)は年上の私にも「ここ違うよ」ってちゃんと言ってくれるんです。そういうところが好きですね。

内藤るな さほるんは性格もそうなんですけど、声もすごくかわいらしくて。レコーディングのときにメンバーが先に録った歌声を聴くと、さほるんの声はすぐにわかるし、さほるんの声があるから曲が明るく感じられるようになったので、そういったところでも助けられているなと感じています。

田中咲帆 ありがとうございます。照れちゃいますね(笑)。

田中咲帆

田中咲帆

佐々木 なりたいアイドル像とか、浪江女子発組合の中でこういうポジションになりたい、こういう役割をがんばりたいみたいな目標がしっかりあるんだろうなという印象です。

──なるほど。次は雪月心愛さんについてお願いします。

佐々木 最初のイメージと一番ギャップがあるかもしれない。もっと話しかけにくい子だと思ってました(笑)。

一同 (笑)。

佐々木 かわいくて天然ちゃんみたいな感じなのかなと思っていたけど、全然天然じゃなかった(笑)。周りのことをしっかり見ていて、ちゃんと空気も読んで動いているし、みんなと仲よく楽しく活動しようという姿勢がしっかり伝わってきます。最初のイベントで「特技はファンの方の名前を覚えることです」と言っているのを聞いたときは、「おお、すごい子が入ってきた!」と思ったんですけど、実際、本当に覚えているし、とにかくアイドル活動を楽しんでいることが伝わってくるので、見た目と中身のギャップがあるメンバーだと思います。

雪月心愛 よかったです、イメージがよくて(笑)。

雪月心愛

雪月心愛

播磨 年下でまだ20歳にもなっていないけど、いつも尊敬の目で見てます。ほかのグループで活動していたときも「生粋のアイドルだな、この子」と思っていたけど、同じグループになってからそのイメージがさらに強くなって。ファンサービスについても同じ印象で、ライブの撮影可能タイムでファンの方が撮った写真を見ると、どのシーン、どの角度から切り取ったものでもかわいくて、雪月心愛というかわいいアイドルが全方位にかわいいを放っていてすごいなと思います。しかも面白い部分もしっかりあって、お菓子のことになるとおしゃべりが止まらなくなるんですよ(笑)。そういうところも好きです。

内藤 私も心愛ちゃんにはふわふわしていてかわいいイメージがあったんですけど、前のグループのときにライブのMCを観て、しっかりしていて自分を持っているという印象を持ちました。こうやって一緒に活動するようになってからは、ふんわりとしてかわいいところもあるし、同時にしっかりとした芯を持っていると感じるときもあって。長年応援してらっしゃるファンの方は心愛ちゃんのそういう部分に惚れて、カッコいいなと思っているんじゃないかな。普段一緒に過ごす中で、そういったことを感じています。

千浜もあな、青山菜花、里菜のイメージは?

──続いて千浜もあなさんの印象はいかがでしょうか?

佐々木 すごくしっかりしていて肝が据わっているなと。もちろんライブの前は緊張することもあると思うんですけど、その緊張すらもしっかり楽しめているように見えます。メンバーの中では年少組ですが、無理に大人っぽく見せようとせず、のびのびと自分らしさを出していってくれたらうれしいです。

千浜もあな がんばります!

千浜もあな

千浜もあな

佐々木 前は後輩メンバーに「あーりんって呼んでね」と言っても、どうしても「あーりんさん」という呼び方になっちゃうことが多かったんですけど、もあなちゃんは浪江女子発組合に入ってからわりとすんなりと「あー、あーりん!」みたいに言ってくれました(笑)。

播磨 適応するのが早かった(笑)。

佐々木 私とは年齢が離れすぎているから逆に話しやすいところもあるのかな。そう思ってくれていたらうれしいですね。

播磨 笑顔がすごくかわいいんですよ。ニコッと笑ったときは三日月目って言うのかな、見てるこっちも笑顔になるような、人を幸せにするパワーを持っていると思います。あと、「パパとママってめっちゃ速く言えます!」という意味のわからない特技を持っていて(笑)。最初は絶対に不思議ちゃんだと思っていたんですけど、話していくうちに「これはどちらかと言うと天然なのかな?」とわかってきました。例えば、「学校のテスト、大丈夫?」と聞いたら「数学以外は赤点ないです!」ってすごい自信満々に言うんですよ(笑)。そういうふうに、話せば話すほど面白い部分が出てくる子です。

──(笑)。青山菜花さんについてはどうでしょう?

佐々木 なのちゃん(青山)は小学生のときから知っているので、まずは大きくなったなと(笑)。私も小6からももクロで活動しているから、一方的に自分と重ね合わせて見ていたんですけど、すごく真面目で何事にも真摯に向き合ってるんですよね。それと同時にちょっと不器用なところもあって。失敗しちゃってもいいから気負わずにこのまままっすぐ突き進んでほしいですし、心の余裕を持てるようになれば新しいなのちゃんの魅力も出てくると思います。

青山菜花 ありがとうございます!

青山菜花

青山菜花

内藤 私は前のグループ(B.O.L.T)でも一緒に活動していたんですけど、最初の頃は孫を見るような気持ちで接していたんですよ(笑)。

佐々木 娘を通り越して孫なの?(笑)

内藤 そうなんです(笑)。でも、今は逆に面倒を見てもらえるくらいにまでたくましくなっていて。B.O.L.Tが解散してから半年くらい離れていたけど、こんなに成長したんだと感動しました。年齢的にもまだまだ伸びしろがあると思うので、ここからどんな新しいなのちゃんを見られるのか楽しみです。

──最後は里菜さんについてお願いします。

佐々木 思った通りの子でした。

里菜 あれれれ(笑)。

里菜

里菜

佐々木 心愛ちゃんが最初のイメージと違ったのに対して、里菜ちゃんはイメージ通りの明るい子。入ってきたときからイジリやすかったし、年齢的にお姉さん組だからそのイジリも笑って受け止める余裕があるんですよ。メンバーもいろいろ相談しやすいだろうし、今後はさらに頼もしい存在になっていくのかなと思います。

播磨 りなてぃー(里菜)のそういう人柄もあって、私はけっこう甘えています。あと、なんと言ってもスタイルがいい! どんな衣装を着てもしっかり着こなせちゃうし、顔もちっちゃいし、ホントに美人だなと思う瞬間が多くて。りなてぃーが入ってくれて、浪江女子発組合が全体的に明るくなったなと思います。

内藤 りなてぃーとは浪江女子発組合で一緒に活動する前からお話しすることがあったんですけど、同い年ということもあってもっと仲よくなれたらいいなとずっと思っていました。なので、今はこうして一緒に活動ができてすごくうれしいです。加入したばかりの頃は覚えることがたくさんあって、いっぱいいっぱいになっていた部分もあったと思いますが、今後もっと余裕が出てきたら新しいりなてぃーを発見できるのではないかなと思います。