44MAGNUM鹿鳴館ライブは酸欠寸前の盛り上がりに

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44MAGNUMのライブツアー「POINT IS AREA44」が、6月25日に東京・鹿鳴館にてファイナルを迎えた。

「POINT IS AREA44」鹿鳴館公演の様子(撮影:西槙太一)

「POINT IS AREA44」鹿鳴館公演の様子(撮影:西槙太一)

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PAUL(Vo)(撮影:西槙太一)

PAUL(Vo)(撮影:西槙太一)

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当初この公演は3月21日に開催される予定だったが、東日本大震災の発生を受けて3カ月延期に。そのため鹿鳴館での最終公演は、待ち焦がれたファンの興奮と熱気が終始充満し続ける一夜となった。

ライブはPAUL(Vo)の「ハロー!」という挨拶から口火が切られ、JIMMY(G)の鋭いギターリフが響く「NO STANDING STILL」で会場のボルテージは一瞬で沸点に達する。さらに、RAY(B)のスピーディなビートが熱狂に拍車をかける「YOUR HEART」、PAULとSTEVIE(Vo)の息ぴったりのツインボーカルの妙が印象的な「SOULS」とアグレッシブな曲が続き、序盤からすさまじい盛り上がりとなった。

「みんな元気でやってたか? 会いたかったぜ」とPAULが語れば、観客も3カ月越しの思いを歓声で表現する。ミディアムな「STILL ALIVE」でフロアを少し潤した後は、手練たちならではのセッションが見せ場の「I'M ON FIRE」などを続けてプレイ。バンドの好調ぶりをうかがわせるパフォーマンスは、観客全員を巻き込み、いつしか一体感を作り出していた。

PAULはそんなファンの反応に喜びを隠せない様子。MCで「みんなの顔をこうやって観るのが俺の薬なので、ライブはできる限り続けていきたいです」と宣言した。

ライブの後半は「HIGH SCHOOL UPROAR」「TOO LATE TO HIDE」といった高速ナンバーを続けて演奏した5人。全12曲におよんだ本編の最後は、PAULの激しいシャウトで終わりを告げた。

アンコールでは、あまりの熱気と空気の薄さに「お前ら、俺の空気を返せ!」とPAULが笑いながら叫ぶ。バンドの屋台骨を支えるJOE(Dr)も「酸欠でさっき倒れそうになりました!」とハードな現場であることを明かした。そこに「IN THE END」「STREET ROCK'N ROLLER」の2曲が投下され、会場の酸欠状態はさらに加速していった。

熱烈な拍手に応える形で始まったダブルアンコールは、JIMMYのギターソロをフィーチャー。挑発的で卓越したプレイを、観客は食い入るように見つめる。そしてPAULの「とっておきのやつをまだやってないよな?」という呼びかけで、44MAGNUMのライブには欠かせない「SATISFACTION」へ。PAULの渋みと貫禄ある歌声と、STEVIEの伸びのあるハイトーンボイスが美しく絡んでいく。曲の終盤ではJOEのドラムにあわせて、会場を巻き込んでのコール&レスポンスが行われ、ツアーファイナルにふさわしい大団円を演出していた。

「POINT IS AREA44」鹿鳴館公演セットリスト

01. NO STANDING STLLL
02. YOUR HEART
03. SOULS
04. STILL ALIVE
05. I GIVE YOU MY LOVE
06. I'M ON FIRE
07. YOU LOVE ME,DON'T YOU?
08. IT'S TOO BAD
09. I’M LONELY MAN
10. SURRENDER
11. HIGH SCHOOL UPROAR
12. TOO LATE TO HIDE
<アンコール>
13. IN THE END
14. STREET ROCK'N ROLLER
<ダブルアンコール>
15. TAKE ME TO YOUR HEART
16. SATISFACTION

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