祝デビュー10周年！バニラビーンズ、長年の活動振り返った濃密ワンマンライブ

バニラビーンズが昨日10月7日にデビュー10周年記念ワンマンライブ「バニラビーンズ ～10th Anniversary Live～」を東京・渋谷DUO Music Exchangeで開催した。

このライブには長年バニビを応援し続けるファンから最近ファンになったという人まで多数の観客が全国から集結。ステージではデビュー5周年以降からワンマンライブや対バンシリーズでおなじみの“バニバンド”がレナとリサのバックを支えた。

1stアルバム「バニラビーンズ」に収録されているインストナンバー「Opening～Instrumental～」が流れる中でバンドメンバーがまず最初に定位置につき、「バニラビーンズ」のセッションを開始した。そこにレナとリサが姿を見せ、観客に元気よく挨拶してから2008年発表の2ndシングル曲「ニコラ」、翌年リリースの3rdシングル「サカサカサーカス」、デビューシングル「U▽Me」を続けて披露。MCでは「バニラビーンズ、無事10歳になりました！」と報告しつつ、レナが「今日は長い時間ですから、皆さん屈伸して、膝をいたわりながら最後まで楽しんでいってください」とユーモアたっぷりに呼びかけた。

この日のライブは年代を追ったセットリストとなっており、続けて初めて2人がテレビの音楽番組への出演を果たした「LOVE&HATE」や、制汗剤のタイアップソング「D&D」、徳間ジャパンからT-Palette Recordsに移籍したあとに発表された2012年の5thシングル「トキノカケラ」が歌唱された。MCでは「D&D」までのセットリストを振り返り、レナが「ここまでが……徳間ジャパンさん」「セットリストだとあっという間だけど、この期間は濃かったよねえ」と振り返った。また2012年発表の5thシングル「トキノカケラ」がレンタル移籍したT-Palette Recordsで出したシングルだったが、当時この曲のミュージックビデオは制作されなかったという。これについてリサは「時間がなくて作れなかったか、もしくは撮り忘れたか。だからないんでしょ」と自嘲気味に述べて観客を笑わせた。

女性ファンから特に人気が高いというポップチューン「チョコミントフレーバータイム」では、曲中にリサが「今日は改めて10年間の感謝の気持ちを込めてたくさん歌って踊りたいと思いますので、皆さんもバニラビーンズに負けないくらい歌って踊って帰ってください！ よろしくお願いします！」とハイテンションで呼びかけ、軽快なバンド演奏にあわせてパフォーマンスを繰り出して会場の一体感を高めた。そしてカジヒデキプロデュースによる「マスカット・スロープ・ラブ」などT-Palette Records時代の楽曲を歌唱。MCでは当時発行されたフリーペーパーが最近メルカリに500円で出品されていたことを話しつつ、「サイン入りはね、1000円くらいだったの。気になる方はメルカリをチェックしていただけたら」といった発言をして会場の笑いを誘う。さらにレナは「昔は『ヤフオクに出さないでください』ってMCで言ってたんですけど今はメルカリかあ。燃えるゴミで出されるよりはいいか」としみじみ語り、リサは「まあ少しでもその人の生活の足しになったならいいよね」と優しさをにじませていた。

ライブ後半には観客の“厄払いになるように”と「ワタシ不幸グセ」を歌い踊った2人。「有頂天ガール」で場内の熱気を高めたあと、彼女たちにとって徳間ジャパン、T-Palette Recordsに続く“転職先”となったと話したエイベックスへの移籍第1弾シングルとなった2015年発表の「女はそれを我慢しない」や、日高央（THE STARBEMS）の提供曲「ナイト・アンド・フライ」「スタイル・アンド・カウンシル」などを歌い届け、ライブ本編を「sweet life」で締めくくった。

アンコールで10周年記念Tシャツを着てステージに登場した2人は、19時になる少し前に人気カバー曲「東京は夜の七時」を披露。そしてレナとリサは最後に「summer vacaion」を届け、10周年記念ライブを終えた。なおアンコールで2人は、12月6日にベストアルバム「Vani Best II」をリリースすることを改めて告知したほか、本作を携えて全国各地のタワーレコードを巡ること、さらに2018年2月よりバニビにとって初となるライブツアーを開催することを発表した。