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中島みゆきは“血のつながっていない兄妹”瀬尾一三が劇場版「一会」初日に語る

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瀬尾一三

瀬尾一三

中島みゆき Concert 『一会(いちえ)』2015~2016 劇場版」が本日1月7日に全国の映画館で公開初日を迎えた。これを記念して、「一会(いちえ)」のプロデュースを手掛けた音楽プロデューサーの瀬尾一三が東京・丸の内ピカデリー3にてトークイベントを実施した。

この映画は、中島みゆきが2015年11月から2016年2月にかけて東京と大阪で開催したコンサートツアー「中島みゆき Concert 『一会(いちえ)』2015~2016」の模様を記録した劇場版作品。「一会(いちえ)」では「旅人のうた」や「浅い眠り」、「麦の唄」など中島が“今こそ聴いてほしい曲”をテーマに選曲した20曲が披露された。劇場版ではコンサートの模様に加え、リハーサルに密着した完全未公開の“リハーサルドキュメンタリー”が同時上映される。

1988年より現在に至るまで長きにわたって中島とタッグを組み、彼女の楽曲をプロデュースしてきた瀬尾は、イベントに紋付羽織袴を着て登壇。開口一番「正月ということで気張ってみましたが、どうも花嫁の父みたいになってます。なぜ僕がここで挨拶しているかわからないけれど(笑)、時間つぶしにお付き合いください」と挨拶して会場の笑いを誘った。

司会者から中島との出会いのエピソードについて聞かれた瀬尾は「出会う前に伝え聞く噂があまり良くなかった(笑)。僕も当時は尖っていたし、尖っているものどうしが一緒に仕事をしたらケンカになるだろうと、避けていたんです」と明かす。しかし、実際に対面すると「物の見方や感覚が似ていて『話がわかるじゃないか』となった」といい「まさかこんなに(関係が)続くと思わなかった。不思議ですね。もう出会って29年、“銀婚式”も終わっちゃう(笑)」としみじみ語った。

ただ、そんな長い付き合いの中でも仕事とプライベートの境界線は明確で、瀬尾は「僕が知っているのはあくまでひらがなの“みゆき”。(本名の)“美雪”のことは知りません」と断言。「中島の楽曲制作における想像力の源は何か」と問われても「彼女が作ってきた曲の譜面を僕の前にポンと出す、その前の過程で彼女がどうのたうち回っているかは知りませんし、皆目知りたくもない。もし知ったときに『見たな?』って、鶴になって帰ってしまわれても困るしね」と笑い「そうやってお互いにプライベートに近寄らないことが、長く続く秘訣かもしれないですね」と続けた。

また「Sweet」「Bitter」「Sincerely Yours」という3部構成で展開された「一会(いちえ)」のステージについてその意図を問われた際も、彼は「みゆきさんに聞くの忘れちゃたよ」と笑いながら「必ずしも正解はひとつだけではない。それは彼女の伝えたいことでもあると思います」と語る。最後に司会者からは「瀬尾さんにとって、中島みゆきの存在を一言で表すなら?」という問いかけが。瀬尾はこれに「“血のつながっていない兄妹”かな。親友って言うほど彼女を知らないし、戦っていないから戦友でもないしね」と答え「これからも中島みゆきのことを末永く応援していただけるとうれしいです。これからもがんばって、2人前進していきたいと思います」とファンに語りかけていた。

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