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QOOLAND、ファンと作り上げた「COME TOGETHER」ツアー完遂

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QOOLAND(撮影:ハヤシサトル)

QOOLAND(撮影:ハヤシサトル)

QOOLANDが4月16日に東京・新宿MARZにて全国ツアー「COME TOGETHER RELEASE TOUR」の最終公演を開催した。

このツアーは2015年12月に発売された最新アルバム「COME TOGETHER」のリリースを記念して行われたもの。彼らは2月5日の千葉・千葉LOOK公演から3月27日の山形・酒田MUSIC FACTORY公演まで対バンライブ、4月に東名阪でワンマンライブを展開した。

ツアーファイナルでは、冒頭で平井拓郎(Vo, G)が「Come Together」をワンコーラス弾き語り、「新宿に帰ってきました! QOOLANDというバンドです!」と挨拶。1曲目「Shining Sherry」で菅ひであき(B, Cho)、川崎純(G)、タカギ皓平(Dr)はオフマイクで歌詞を口ずさみながら演奏し、フロアではシンガロングが起こった。「叫んでよ新宿」に続いて、「部屋とアイドル」では川崎と平井がカッティングとタッピングを織り交ぜたギタープレイで軽快なアンサンブルを聴かせる。また「セレクト(うーっはーっ!!))」では曲中に菅が突然英語で平井に声をかけ、平井が「Ah, My name is Takuro Hirai. I like tennis」といったライブの流れとは関係のない初級英語でフロアの笑いを誘う場面も見られた。

その後、軽やかなサウンドに乗せて何度も「何故」と繰り返す歌詞が印象的な「一つの法則」や、平井の実体験を基にしたストーリー仕立てのナンバー「隣人」を挟み、「オーライ! 体操の時間だ!」という菅の言葉を合図に始まったのは「熊とフナムシ」。フロントの3人は振り付きで演奏したり、手拍子を促したりと楽しげな雰囲気を生み出していく。そしてQOOLANDは川崎の高速タッピングで始まる「ブギーサウンド」まで8曲を演奏した。

MCで彼らはステージ後方のバックドロップについて言及。このバックドロップにはツアー中、各地でファンや対バン相手によるメッセージが多数書き込まれており、平井は感謝の言葉とともに「最初は真っ白だったけど、北は苫小牧、南は博多まで巡って、今はあらゆる人の言葉が書いてあります。すごいのはみんなQOOLANDが好きっていうことなんですよ」と述べたあと「白夜行」を情感豊かに歌い上げた。さらに彼は昨年所属事務所から独立したこと、今回のアルバムをクラウドファンディングでファンの力を借りて制作したことに触れる。そして「自分を救うために作った曲があって、心を込めて歌います」と語ってミディアムチューン「言えない人が言えてたら」を届けた。

ライブ後半、バンドはタカギの高速ドラムプレイが炸裂する「さよならNEVADA」、最新アルバムを制作し始めるきっかけになったというメロディアスなナンバー「ある事無い事」などを演奏。そして平井が「1分1秒、その一瞬に全力を注がないとしっかりした明日が見えない。ヘラヘラやっとったらそれなりの明日しかやってこないから、この曲を今まで生きてきた人生の中で濃密な3分30秒にしてやろう! 4月16日……『ゆとり教育概論』」と話してから「ゆとり教育概論」を熱演した。フロアのテンションを存分に高めたところで、ラストナンバーの前には「東京は人がたくさんいるのに全員が他人同士みたいに感じるけど、ここにいる似たもの同士くらいはひとつになれればと思って、この曲を作りました」と述べ、バンドはアルバムの表題曲「Come Together」をプレイ。フロアとステージの一体感を高めてライブ本編を終えた。

アンコールでは、まずタカギと川崎が登場。2人はツアーを振り返りつつ、今年10月でQOOLANDが結成5周年を迎えることについて「これからのQOOLANDが自分たちでも楽しみです」と語った。そしてメンバー全員がステージにそろってから、来場者にダウンロードカードが配布された新曲「lost day」を披露した。その後も鳴り止まないアンコールの声に応えて再登場したメンバーは、ラストに「ドグラマグラ」を演奏して22公演におよぶツアーの千秋楽を締めくくった。

QOOLAND「COME TOGETHER RELEASE TOUR」
2016年4月16日 新宿MARZ セットリスト

01. Shining Sherry
02. 叫んでよ新宿
03. 部屋とアイドル
04. セレクト(うーっはーっ!!))
05. 一つの法則
06. 隣人
07. 熊とフナムシ
08. ブギーサウンド
09. 白夜行
10. ループは止まった
11. 言えない人が言えてたら
12. さよならNEVADA
13. ある事無い事
14. ラストセンサー
15. ゆとり教育概論
16. Come Together
<アンコール>
17. lost day
<ダブルアンコール>
18. ドグラマグラ

※記事初出時、曲名に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。

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