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宮沢和史、歌と言葉で思い伝えた活動休止前ラストツアー

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宮沢和史 コンサートツアー 2016「MUSICK」Zepp DiverCity TOKYO公演の様子。(撮影:ほりたよしか)

宮沢和史 コンサートツアー 2016「MUSICK」Zepp DiverCity TOKYO公演の様子。(撮影:ほりたよしか)

宮沢和史が1月31日に東京・Zepp DiverCity TOKYOにてライブツアー「宮沢和史 コンサートツアー 2016『MUSICK』」の最終公演を実施した。

ソロベストアルバム「MUSICK」を携え、高野寛(G)らGANGA ZUMBAのメンバーを率いて全国を回った宮沢。集まったファン約3000人の前にバンドメンバーとともに姿を現すと、まず1曲目「シンカヌチャー」を力強くプレイした。そして「今日は自分が持っているすべてをお渡ししたい」と挨拶。THE BOOM「世界でいちばん美しい島」を披露して「こういう歌が作りたかったんだ、と思えた」と作曲した当時の気持ちを振り返り、続けて自身の作家活動の中で1、2を争う重要な曲だという「さがり花」を歌った。

彼らはブラジル音楽の要素を取り入れたナンバー「Perfect Love」「Primeira Saudade」を届けたあと、宮沢の「そろそろ踊りますか?」という言葉をきっかけに雰囲気を一転させてダンサブルな「ハリクヤマク」「ちむぐり唄者」「The Drumming」をパフォーマンスする。オーディエンスを踊らせたあと、宮沢は「しばらく歌を休もうと決断する勇気を持ち、ステージを降ります。僕は次の夢を目指してがんばります。たどり着けるかどうかわかりませんが、それでもいい。一歩ずつ歩いていくことこそが僕にとっての宝物」と心境を明かして「楽園」を演奏した。

「SAMBA CAOS」「Mambolero」「WONDERFUL WORLD」といった情熱的なラテンナンバーで大きな盛り上がりを作った終盤、彼は「期待を超えるものを作りたいと思って生きてきた26年間でした。これからはステージを降り、皆さんと同じ目線で音楽を感じたいと思います。僕にはまだまだ夢があります。そのために退路を断って新しい道に進む」と自らの今後について発言。「26年で皆さんのために何ができたのか……もらったもののほうが多いと思いますが、僕は歌を一生懸命歌ってきたつもりでいます。今日まで本当にありがとうございました」と一礼し、全員で静かに「形」を披露した。

アンコールには再び10人が登場し、マルコス・スザーノ(Per)によるパンデイロのビートが印象的なサンバチューン「HABATAKE!」、哀愁まじりのディスコナンバー「DISCOTIQUE」をプレイ。演奏中に宮沢は「ありがとう東京! 愛してます!」と絶叫する。そして彼はフェルナンド・モウラのピアノ、ルイス・バジェのトランペット、土屋玲子のバイオリンを伴奏にラストナンバー「遠い町で」を優しく歌唱し、ステージを去った。その後、宮沢は鳴り止まない拍手に迎えられ再登場。改めてファンに感謝の言葉を述べ、満足気な笑顔でライブの幕を下ろした。

※記事初出時、見出しおよび本文に誤解を招く表現があったため、修正いたしました。

宮沢和史 コンサートツアー 2016「MUSICK」
2016年1月31日 Zepp DiverCity TOKYO セットリスト

01. シンカヌチャー
02. E TUDO TAO MENOR
03. BRASILEIRO EM TOQUIO
04. ILUSAO DE ETICA
05. あの海へ帰りたい
06. SPIRITEK
07. 世界でいちばん美しい島 ~ウチナーグチver.~
08. さがり花
09. Perfect Love
10. Primeira Saudade
11. ハリクヤマク
12. ちむぐり唄者
13. The Drumming
14. 楽園
15. Bridge
16. SAMBA CAOS
17. Mambolero
18. WONDERFUL WORLD
19. 形
<アンコール>
20. 抜殻
21. HABATAKE!
22. DISCOTIQUE
23. 遠い町で

WOWOWライブ「宮沢和史 コンサートツアー 2016 MUSICK 最終公演~26年間の集大成ライブ~」

2016年4月3日(日)時間未定(※放送予定)

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