Chu-Z、つんく♂提供の新曲初披露「チャンスをものにしたい」

Chu-Zが昨日6月11日、東京・BERG&WESTにて7月1日にリリースするニューシングル「Tell me why 生まれて来た意味を知りたい」の新曲発表会を開催した。

シングル表題曲はつんく♂がChu-Zのために書き下ろしたもので、彼がハロー！プロジェクト以外のアイドルに曲を提供するのは昨年10月の喉頭がん治療による声帯摘出手術後初めてのこと。その楽曲がこの日初披露されるということで、会場には大勢の記者が集まった。

イベントが始まるとメンバーは、ひなんちゅ（Silent Siren）監修の新衣装を着て登場。6人はそれぞれの担当カラーで彩られたカラフルな衣装をアピールしつつ、まずはニューシングルのカップリング曲「#PANAiii」をハイテンションに歌い上げる。同曲はChu-Zの楽曲を数多く手掛けてきた小田桐ゆうき提供のアッパーチューンで、6人はタオルを振り回しながら熱い思いを届けた。

歌唱後、メンバーは「Tell me why 生まれて来た意味を知りたい」についての印象を語り出す。リーダーの麻衣愛は「つんく♂さんは憧れの人だったので、私たちのために楽曲を書いてくれるなんて最初は信じられなかったです。でも私たち1人ひとりと面談して、私たちの思いを歌詞にしてくれました。今のChu-Zにピッタリの歌で本当に感動しました」とコメントした。

またChu-Zのプロデュースを務めるYOHEY（PaniCrew）は、つんく♂に楽曲を依頼した経緯について「自分がやりたかったことを再確認したときに、ずっとつんく♂さんの楽曲が好きで、つんく♂さんの作る楽曲を振り付けたいと思ってオファーしました。そして実際にお会いして僕の熱意を伝えてメンバーとも面談してもらって、この楽曲ができあがりました」と語る。つんく♂からもオファーを受けた経緯が手紙によって伝えられ、その中でつんく♂は「引き受けるかどうかは彼女たちと面談してから決めたかった。会ってみたら思った以上に『根性入ってるやん！』そう思った。そこには20歳を越えても“アイドル”という職業を“プロ”として生業にしたいと考える6人の女の子たちが立っていた。寅さんじゃないけど、すごい人情味のあるグループなんだって思ったのが第一印象でした。そうこう考えてるうちに美しいメロディと力強い歌詞ができあがりました。2015年夏に相応しいクールで美しい曲ができあがったと思います。楽しみにしていてください！」とコメントした。

そしてメンバーは「Tell me why 生まれて来た意味を知りたい」を力強く歌唱。YOHEYが振り付けたダンスを息の合ったフォーメーションで披露する6人は、曲のラストでモーニング娘。の「LOVEマシーン」を彷彿とさせる振りを行い同曲のパフォーマンスを締めくくった。

囲み取材でメンバーは、改めて目標である東京・日本武道館でのライブに向けて意気込みを語る。麻衣愛は「私たちはみんな20歳を超えています。私も26歳になって崖っぷちなんですけど、こうやってアイドルをやっていて本気で武道館に行きたいって思ってます。だから今回いただいた素敵な楽曲でチャンスをものにしていきたい。そして応援してくれるファンの皆さんを絶対後悔させないようにこれからもがんばっていきます」と述べる。

さらにオリコンシングル週間ランキングの目標順位を尋ねられると、メンバー全員で相談した結果「10位以内」と控えめな数字を発表する。これについてYOHEYは「今回は順位よりもまず楽曲をたくさんに人に聴いてほしい。そのためにつんく♂さんに楽曲提供していただいたり、衣装監修をひなんちゅさん、MV監修を喜屋武ちあきさんにお願いしていたりします。いろいろな方のご協力もあって、まだChu-Zのことを知らない人にもこの楽曲が届いてくれると信じています。今年はじっくりと地盤を固めていこうと思ってます」と思いを打ち明けた。

Chu-Zは現在、目標である東京・赤坂BLITZでの単独ライブを行うために7月5日まで署名活動を実施中。赤坂BLITZの収容人数である1298人分の署名を集められれば単独ライブが実現する。