Neat's、多彩アレンジで魅せた「MOA」独奏ツアー終幕

Neat'sが昨日6月22日に東京・青山 月見ル君想フにてライブツアー「『MOA』Release Solo Tour」の最終公演を行った。

このツアーは同日に3rdアルバム「MOA」がリリースされたことを記念して実施されたもの。今回はバックバンドなしの独奏スタイルで、彼女が1人でステージに立ちライブを展開した。この日のライブは打ち込みサウンドに軽やかなメロディを乗せた「新世界」でスタート。彼女は曲が終わると「すごい緊張してたけどみんなの顔を観た瞬間に『ただいま』って気持ちになった」と笑顔を見せる。そしてリリースしたばかりの「MOA」について自身の分岐点となった大切な作品だと言い「今日はこのアルバムが生まれた喜びをみんなと共有したい」と語った。

彼女はその後、1人で鍵盤やサンプラー、フロアタム、ギターなどいくつもの楽器や機材を器用に操りながら、アルバムの収録曲を中心に独奏ならではのアレンジで繰り広げていく。「夕暮れレコード」では手だけでは足りず、タンバリンを付けた靴を履いて足でリズムを奏でる場面も。「グレイテスト・エデン」で何パターンにも声色を変えコーラスを幾重にも重ねたかと思えば、「クライマーズ」では鍵盤のみの弾き語りでしっとりと“祈りの歌”を聴かせた。曲の間には、各地で集めたファンからのアンケートを読み上げたり、客席とのアットホームな会話を繰り広げるなど、和やかな雰囲気で会場を包む。そして彼女は改めて、本作制作時の苦悩や葛藤に触れると「その期間に、最初に私を救った曲です。今日はみんなに向けて歌いたいです」と言い「よるのいろ」を披露。スぺ―シーな電子音に合わせ、跳ねるような軽やかな鍵盤の音色と伸びやかな歌声で、本編を締めくくった。

アンコールで再びステージに姿を現した彼女は、ファンの「シュワシュワ」という歌声を録音。その声を使用し、にぎやかに「ナイト・イン・サイダー」をプレイした。そして「すごく充実した時間で心がふかふかしている」と嬉しそうに語り、「wonderland」でしっとりと独奏ツアーを締めくくった。

なおNeat'sは8月にはバンドスタイルでのツアーを開催する。独奏ツアーとは違う彼女の魅力を堪能できるライブとなりそうだ。

Neat's「MOA」Release Solo Tour
2014年6月22日 青山 月見ル君想フ セットリスト

01. 新世界
02. グレイの森
03. 宙返りパラソル
04. 夕暮れレコード
05. 海
06. 苦いコーヒーに溶けないでシュガーキューブ
07. BBB
08. 黄昏れに雨
09. グレイテスト・エデン
10. クライマーズ
11. MOA
12. 砂漠のスコルピオン
13. よるのいろ
＜アンコール＞
14. ナイト・イン・サイダー
15. wonderland

Neat's Dream Band Tour「MOA」

2014年8月3日（日）宮城県 PARK SQUARE
2014年8月9日（土）愛知県 APOLLO BASE
2014年8月10日（日）大阪府 LIVE HOUSE Pangea
2014年8月30日（土）東京都 新代田FEVER