「仮面ライダーエグゼイド ファイナルステージ&番組キャストトークショー スペシャルバージョン」が、10月15日に東京・中野サンプラザにて開催された。
「仮面ライダーエグゼイド」ドラマ本編の放送を終え、大阪と福岡を巡ってきた「ファイナルステージ」を締めくくる同イベント。第1部では、宝生永夢役の
劇中では、「みんなで一緒にドレミファビートがしたい」というポッピーとの約束を果たすため、永夢たちが新ゲーム「仮面ライダーカーニバル」のVR空間に集合。復活したゲムデウスによって思考ルーチンを組み替えられ、「バビブベボ」しか話せない赤ん坊“ボビーベビバブ”となってしまったポッピーを救うため、ドクターたちが戦いを繰り広げていく。中盤にはニコが変身する仮面ライダーニコスナイプや新たな敵ゲムデウスムテキも登場。客席から姿を現したレーザーターボや、土管から飛び出すゲンムに会場が沸き、グラファイトと男性ライダー計7人の一斉変身・培養では大きな拍手が起こった。
第2部のトークショーでは、キャストたちがそれぞれの決めゼリフとともにステージへ。9人に加え天ヶ崎恋役の
「1年間永夢と向き合って撮影してきた」という飯島に、松田は「最初は20テイク以上撮ったりしてたよね」と、小野塚は「製作発表のときの目の泳ぎ方、尋常じゃなかった」と辛口コメント。華丸は「去年の9月にお会いしたときと別人。本当に頼りなかったよね」とバッサリ斬りつつ「ライダーと一緒にレベルが上がっていったんじゃないかな」と飯島の成長をたたえる。また撮影開始当初の苦労を瀬戸は「毎日自分がカッコいいと思ってがんばってました」と、松本は「監督によって大我像が違って大変でした。オラついてやってと言われたり、暗くやってと言われたり。台本にも『ガシャットよこせ』としか書いてなくて読み取れないし(笑)」と述懐した。
華丸は、印象深いキャラを聞かれ「檀黎斗! 気持ち悪いんですよ」と笑いを起こす。「そりゃ気持ち悪くやりましたよ」と自ら拍手する岩永に対し、貴水はその肩を抱いて「一応、私の息子だ」とかばう。さらに岩永は、他キャラへはキックを連発していた黒崎に「気持ち悪いから」という理由でモップを使って攻撃されたことを告白。甲斐が「(黎斗は)どこから狂ったんですか?」と聞くと、町井がシリーズ序盤の黎斗のセリフを挙げ「『恐ろしいのは私の才能さ』ってシーンが、みんなが(台本を読んで)思ってた感じと違って。あそこから神の片鱗が見えてた」と答えた。
「最終回を迎えた今、各キャラにどんな言葉をかけたいか?」という話題では、人類を救うため改心したパラドに対し甲斐が「そこにいていいんだよって言ってあげたい」と感動的に話す。また松本は大我へ「ずっと戦い続けてすべて失ってしまったけど、また失うものができたので、大事にしてほしい。幸せになってほしいですね」とメッセージを送った。
各自好きな場面の回想や名シーンの再現を終え、ここからは締めの一言へ。黒崎は泣くのをこらえながら感謝の言葉を並べ、町井は「グラファイトは、プロデューサーさんに『カッコよくしすぎて後悔した』と言われるくらいの最期になってうれしかった」と、甲斐は「1人じゃなんにもできないんだなって思った。ありがとうじゃ足りないくらいの感謝があります」と噛みしめる。普段は盛り上げ役の小野塚も「最初にスーツを見たときは不安だったんですけど、今は胸を張って仮面ライダーレーザー / 九条貴利矢をやれてよかったと思えます。何より最後まで引っ張ってくれた飯島くんに感謝」と言ったところで涙が込み上げてしまい、「危ないからちょっと……」と急いで挨拶を終わらせる。
「卒業式でも泣いたことがない」という松田は「会えなくなっちゃうのね? でも撮影所に行ったらみんなに会える気がしちゃう……嘘でしょ!」と、涙する自分に驚いた様子。ファンの「神ー!」という声援を全身で浴びた岩永は「つらいことがあっても最前線で戦うゲンムを思い出して。何度だってゾンビは立ち上がる。そして人は立ち上がるとき、誰かに勇気を与えています。全国のモルモットたち、本当にありがとうございました!」と声を震わせた。
松本が「ご病気の方からも『エグゼイドを観て生きる希望をもらいました』とお手紙をいただいて、本当にうれしくて……」と言葉に詰まってしまうと、鼻声の黒崎から「大我がんばって!」と激励が飛ぶ。それを受け松本は、泣きながら「ニコがレイナちゃんで本当によかったし、永夢が寛騎で本当によかった」と感謝を述べる。続く瀬戸はすでに目が潤んでおり、「おー、ヤバい」と言いながら一歩前へ。「カッコいい飛彩を、ブレイブを演じられて毎日幸せだったし、キャストのみんなにもスタッフさんにも感謝してるし……」となんとか言葉を紡ぐ姿に、会場は温かい笑いであふれた。
ここで小野塚が鼻をすすりながら「ちょっと待ってもらえますか。サプライズがあって」と切り出し、飯島へレギュラーメンバーからの色紙を贈呈する。飯島は顔をくしゃくしゃにして涙をこぼすも、このステージが生配信されていたことから「あーもう……これ全国放映だよ……」と力なく一言。主演に選ばれるまで北海道で普通の大学生活を送っていた飯島は「東京に来て右も左もわからないし、駅もわからなし、暑いし……。イベントでも噛むし、セリフは飛ぶし、自分でも頼りないと思ってて申し訳なかったけど、ここまで乗り切れたのは皆さんのおかげです」と話す。「俺も卒業式で泣いたことないんです。ガチで泣いたのは妹と喧嘩してストーブ壊したときくらい」とプチ情報で笑いを起こした飯島は、「本当に本当に、仮面ライダーをやれてよかったなって思います。皆さん、本当にありがとうございましたー!」と、最後にはマイクなしで全身全霊を込め叫ぶ。そしてキャストと観客が一体となり、「ノーコンティニューでクリアしてやるぜ!」と永夢の決めゼリフでイベントを締めくくった。
なお本イベントの模様は、2018年2月7日発売のDVD「仮面ライダーエグゼイド ファイナルステージ&番組キャストトークショー」に収録される。
DVD「仮面ライダーエグゼイド ファイナルステージ&番組キャストトークショー」
2018年2月7日(水)発売
発売元:東映ビデオ
販売元:東映
価格:8424円
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山口純一 @junichi_yama
「仮面ライダーエグゼイド」笑いと涙のファイナルステージ「永夢が寛騎でよかった」 - 映画ナタリー https://t.co/Pbxg7VX0l4 #仮面ライダーエグゼイドファイナルステージ