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ソン・ガンホが「弁護人」舞台挨拶に登壇、是枝裕和「今一番撮りたい役者」

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左からチェ・ジェウォン、ソン・ガンホ、是枝裕和。

左からチェ・ジェウォン、ソン・ガンホ、是枝裕和。

「弁護人」の初日舞台挨拶が、本日11月12日に東京・新宿武蔵野館で行われ、来日中であるソン・ガンホとプロデューサーのチェ・ジェウォンが登壇。映画監督の是枝裕和も花束ゲストとして駆け付けた。

ヤン・ウソクが監督した「弁護人」は、1981年に軍事政権下の韓国で実際に起きた釜林(プリム)事件を題材にした社会派ヒューマンドラマ。売れっ子税務弁護士のソン・ウソクが、あるきっかけから人情派弁護士へと変わっていくさまを描く。

ソン・ガンホは、日本と韓国の文化の違いについて触れながら「映画は文化において一番美しくて重要な役割を担っていると思います。映画を通して心がひとつになったり、お互いを理解したり、気持ちを共有することができます。そういった意味で、映画は本当に美しいと思います」と持論を述べる。さらに「『弁護人』あるいは韓国映画を通して皆さんは韓国を知り、私たちは日本映画を通して日本を知る、映画がそういうきっかけになってくれればうれしいですね」と続けた。

「この作品は勇気を持って製作しました」と自信をのぞかせるチェ・ジェウォン。次回作にもソン・ガンホを起用していることから、「彼と一緒に撮影した『密偵(原題)』が日本でも来年公開予定です。ぜひこちらの作品も愛してもらえるとうれしいです」とアピールした。

そしてソン・ガンホの大ファンだという是枝は「『弁護人』はソン・ガンホさんを堪能できる映画だと思います」と太鼓判を押し、「なかなか日本では現代史を扱った映画は企画が通りにくくなっているので、監督としてはこういう映画がきちんと作られて大ヒットするという環境がすごくうらやましくもあるし、もっとがんばらなきゃなと思わされる志の高い作品だと思いました」と絶賛。また「具体的に何か企画があるわけじゃないけれど、ソン・ガンホさんは今一番撮りたい役者さんなので、そんな未来が来たらうれしいですね」と語った。

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