本日11月11日、「
本作は、1981年に軍事政権下の韓国で実際に起きた釜林(プリム)事件を題材にした社会派ヒューマンドラマ。売れっ子税務弁護士のソン・ウソクが、不当に逮捕されたクッパ店の息子ジヌの弁護を引き受けたことをきっかけに、人情派弁護士へと変わっていくさまを描く。
2006年に公開された「グエムル/漢江の怪物」以来の来日となるソン・ガンホは「10年ぶりに皆さんにご挨拶できてうれしいです」とにっこり。そして実在の人物である故ノ・ムヒョン元大統領を投影したキャラクターを演じるにあたっての思いを「オファーをいただいたときは怖いという気持ちがありました。残念な最期を遂げたノ・ムヒョンさんを愛した国民の皆さんが見守っているからです。彼の人生の一部を、迷惑をかけずに演じられるだろうかと考えました」と明かし、「セリフが膨大で法廷用語も多かったので、何日か前からセットに入って第1次から5次までの公判シーンを1人で練習したのを覚えています」と撮影時を懐かしんだ。
会見の中盤には、記者から「近年、演技に深みが増しているように感じますが、ご自身の中で変化はありましたか?」と質問が。ソン・ガンホが「闘争したり大声で叫ぶ時期もありましたが、年齢を重ねた今は人生全体を見渡すような時期になりました」としみじみとした表情で答えると、チェ・ジェウォンが「ソン・ガンホさんは共演者との調和を考えながら演技をしたり、映画の方向性を提示してくれる。世界のどこに出しても恥ずかしくない俳優です」と続ける。その言葉を受けてソン・ガンホは照れながら「ありがとうございます!」と日本語で感謝を述べ、深々と頭を下げた。また記者が食事のシーンに言及すると「あの料理はテジクッパというのですが、実は私自身は苦手で食べられないんです。だから、よく見ていただくと私のほうにはほとんどお肉が入っていないんです(笑)」とはにかむ場面も。
最後にソン・ガンホは「隣の国の映画ですが、日本の皆さんにも共感してもらえると思います。たくさんの声援をお願いします」と挨拶して会見を締めくくった。
「弁護人」は11月12日より東京・新宿シネマカリテほかでロードショー。
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くまちん(弁護士中村元弥) @1961kumachin
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