映画「
同作では、1995年に発生した阪神・淡路大震災以降、別々の時代や場所で生きる4人の姿が描かれる。
謎の箱を釧路へ運ぶ男・小村役の岡田は「個人的なことですが、佐藤浩市さんと並ばせてもらうのは映画デビュー作の舞台挨拶以来なんです。とても緊張しています」と挨拶する。彼は自身の役を「意思がない男」と評しつつ、「村上春樹さんの言葉はものすごく力を持っている。どうしても自分で発したいと思わせてくれる脚本でした」と演じるにあたっての心境を明かした。
たき火が趣味の男と交流を重ねる家出少女・順子役の鳴海は、初共演の堤真一について「小学生の頃からリスペクトしていました。インタビューで大好きな俳優さんを聞かれて、(堤の名を)答えたこともあるんです」と言及し、「しっかりお芝居をご一緒できてうれしかったです」と顔をほころばせる。なお共演時は、堤本人にはファンだと伝えなかったという。
“神の子供”として育てられた青年・善也役の渡辺は、宗教2世という役どころについて「自分が信じているものと、自分の信じたい人が信じているものが違ったときに、“自分は何を信じたいか”と葛藤する様子を描けたらと思っていました」とコメント。そして「『信じる、疑う、祈る、踊るってどういうことだろうね?』と、観念的なことをたくさん監督と話し合えたのは、自分の糧になりました」と井上に感謝した。
佐藤は、“かえるくん”とともに人類を救う戦いに身を投じる警備員・片桐を演じた。劇中の“かえるくん”は2m超えの大柄。人間ではない生き物と芝居した感想を聞かれると、佐藤は「僕はあんまり人の芝居を見てないので、何が来ようが変わりませんね」ととぼけて一同を和ませ、「“かえるくん”の中にいる人も、カメラの横でセリフを言ってくださった方も、本当に一生懸命やってくれた」と仕事をともにした人々をねぎらう。井上は「浩市さんが出てくれると聞いて、すごく心強く思いました。どういうお芝居をなさるんだろう?とワクワクしながら撮っていました」と声を弾ませた。
イベントでは、同作が未来への希望の物語であることにちなんで、「30年後の夢は?」という質問がぶつけられた。佐藤はすかさず「95(歳)だよ!」と声を張って会場の笑いを誘い、「たぶんいろんな場所で、一人で芝居をやっている」と答える。井上は「健康だったらいいな」、渡辺は「お世話になった人、好きな人にいつでも会える状態でいたい」、鳴海は「日本と北欧のどこかで2拠点生活をするのが夢」と願う。
この質問のラストを飾る岡田は「ボケたほうがいいですか……?」と戸惑ったあと、「真面目に言うと、浩市さんのような日本を代表する俳優に」と回答。佐藤は「それはボケてるだろ!」と照れ隠しでツッコミを入れながら、「そう言っていただけるのは本当にありがたい。彼が16、7歳の頃、(20年後に)今のような状態になってほしい気持ちはあったけれど、本人の努力次第だと感じていたんです。彼は今それを叶えている。努力を続ければ30年後の夢も叶う」と思い入れたっぷりに語った。
「アフター・ザ・クエイク」は、10月3日より東京・テアトル新宿、シネスイッチ銀座ほか全国でロードショー。
白市小鳥 @shiraichi
#アフター・ザ・クエイク
#岡田将生
佐藤浩市さんと舞台挨拶に登壇するのはデビュー作以来、と語る岡田さん。「天然コケッコー」で共演した時に、佐藤浩市さんから凄いオーラを感じたと、どこかのインタビューで語っていたなあ。「ボケた方がいいですか?」とか言える関係になれているのが感慨深い☺️ https://t.co/SNIT26wbzh