藤原竜也主演「僕だけがいない街」新キャストに鈴木梨央、杉本哲太、林遣都らが決定

三部けいのマンガを原作とした実写映画「僕だけがいない街」の追加キャスト6名が発表された。

同作の主人公は、藤原竜也扮する売れないマンガ家・藤沼悟。彼が自らの意思とは関係なく起こる時空移動“リバイバル”によって現在と過去を行き来しながら、殺害された母親やかつて連続誘拐殺人事件の犠牲となった同級生を救おうと奔走する。

物語の重要な役割を担う子役2人は鈴木梨央と中川翼。鈴木は悟の小学生時代のクラスメイトで、母子家庭で育ち、母親から虐待を受けている雛月加代役を演じる。鈴木は「難しい役ですが、加代の気持ちになって苦しみや悲しみ、希望が表現できたらと思います」と意気込みを語った。一方、約300人の中からオーディションで少年時代の藤沼悟役を勝ち取った中川は「大人の心を持った幼少期の悟役を演じるのはとても難しいと思うけど、大人の気持ちになったつもりで一生懸命がんばりたい」と難役に意欲を燃やす。また澤田真役を杉本哲太、白鳥潤役を林遣都が、小林賢也役を福士誠治が務めるほか、役名は明かされていないが、森カンナも出演に名を連ねる。

「僕だけがいない街」は2016年春、全国ロードショー。

鈴木梨央 コメント

初めて台本を読んだとき、ストーリーの展開から目が離せず一気に台本を読みました。加代は難しい役ですが、加代の気持ちになって苦しみや悲しみ、希望が表現できたらと思います。

中川翼 コメント

幼少期の大役に選ばれてとてもうれしかったです。ぼくは原作を読んでこの先どうなるのかとワクワクしました。大人の心を持った幼少期の悟役を演じるのはとても難しいと思うけど、大人の気持ちになったつもりで一生懸命がんばりたいと思います。

平川雄一朗監督 コメント

悟役の中川翼くんは、オーディションで会って藤原竜也さんに似ているなというのが第一印象です。加代役の鈴木梨央さんは、「八重の桜」や「WOMAN」などで拝見していて、ひたむきな芝居をする女優さんだという印象から、今回の加代という役が持つ芯の強い子を演じてもらいたいと思いました。2人とも何度か他の子役の子達とリハーサルをやっていきました。梨央ちゃんの芝居は安定していましたが、翼くんは苦労したと思います。何度か涙を流すほどに追い込まれていました。そもそも29歳の大人が10歳の子供になるという想像を超えた役でしたから、かなりハードルは高かったです。ただ、撮影に入るときにはしっかり悟がほかの子供たちをリードしていて、藤原竜也になりきるために私服も似せたりしていて、その成長ぶりには驚かされました。梨央ちゃんに関しても、原作である漫画を日頃研究していたと撮影後に聞いたのですが、漫画の世界から飛び出してきたように雛月加代という役に没頭していて素晴らしかったです。