丙午迷信の始まりとなった八百屋お七をモチーフにした、ド・パールシムの新作「アンドガール」

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ド・パールシム#4「アンドガール」が、5月20日から24日まで東京・小劇場楽園で上演される。

ド・パールシム#4「アンドガール」チラシ表

ド・パールシム#4「アンドガール」チラシ表 [高画質で見る]

ド・パールシムは、新井孔央と草加陽子による演劇団体。「アンドガール」は、井原西鶴「好色五人女」で描かれる八百屋お七をモチーフに、新井が作・演出を手がける新作だ。

舞台は東京都内郊外の公園。テントで暮らす女性・ヤエコは、周囲を巻き込み“家族ごっこ”を始める。理想の家族を手探りで構築する彼女だったが、彼女の同郷を語る男・リクオの出現により、その“家族”の関係は狂気を帯びていく。出演者には草加のほか、手塚日南人、佐倉千咲、岡野一平、あり紗、高瀬理子、荒井涼が名を連ねた。

新井は「女性に対する差別的な迷信である『丙午』を迎える今年2026年、今まで歴史的に積み上げられ、普通のものとして通り過ぎている家族の中の女性のあり方を描きたいと思い、『丙午』の端緒となった女性である『八百屋お七』をモチーフに本作品を創作いたします」「我々が人間が普段普通に受け入れている男女というものを新しい視点から捉え直し、劇世界を超えたエネルギーを持つものになると信じています」とコメントしている。

新井孔央コメント

ド・パールシムの4本目の作品は「家族」と「女性」をめぐるお話です。女性に対する差別的な迷信である「丙午」を迎える今年2026年、今まで歴史的に積み上げられ、普通のものとして通り過ぎている家族の中の女性のあり方を描きたいと思い、「丙午」の端緒となった女性である「八百屋お七」をモチーフに本作品を創作いたします。

今までの歴史が作り上げてきた男女という一見固定化されたもの、その中での女性へ注がれてきた視線を描くことは、#2「ヴァージニティー」でも描いたド・パールシムが向き合ってきたテーマです。本作品「アンドガール」は文字通りの通り「and girl」。どこまでも付き纏う「自分は女である」という現実に縛られて生きる女性の姿を描く物語です。そこから生まれる女性の、はたまた人間の愛とエゴイズムを克明に描いていきます。悲劇的な現実を生きる登場人物の姿を力強く描いた作品です。本作品が、我々が人間が普段普通に受け入れている男女というものを新しい視点から捉え直し、劇世界を超えたエネルギーを持つものになると信じています。

「八百屋お七」の話を読んで、僕は欲望や性愛に対して正直で必死な人間の姿は、とても愚かで、しかしそんな中に美しさを感じます。そんな美しさ現代に落とし込み、多くの人に感じて欲しい。きっと、本作品はどこか観客の皆様が自分のこと、自分の生きる世界のことだと思えるでしょう。そして粗野で暴力的な彼ら彼女らの姿から、もっと自分のこと、はたまた人類全体のことを素敵だな、好きだなって思える作品になるはずです。「人間」のことを愛するこの場を、一人でも多くの人々と共有できますように。

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ド・パールシム#4「アンドガール」

開催日程・会場

2026年5月20日(水)〜24日(日)
東京都 小劇場楽園

スタッフ

作・演出:新井孔央

出演

手塚日南人 / 佐倉千咲 / 岡野一平 / あり紗 / 高瀬理子 / 荒井涼 / 草加陽子

※学生割引あり。

公演・舞台情報

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