本公演は、茂林寺文福作による家族愛にあふれた人情喜劇「一姫二太郎三かぼちゃ」と、舘直志作・星四郎脚色によるお祭りの寄付金を巡って波乱が巻き起こる「お祭り提灯」の2本立て。藤山は「『一姫二太郎三かぼちゃ』は大好きなお芝居です。親の世話をする側・される側、目を背ける側、色々な立場で共感できますので、まさに今の時代だからこそ、皆さまに観ていただきたい作品です。また『お祭り提灯』で丁稚の三太郎を演じるのは14年ぶりですが、この役は“無”になる役。子役を演じていた頃に気持ちを戻すように、喜劇ならではの、品のいい遊び心を出せたらと思います」と語った。
林は「83歳になっても舞台に出られるということがありがたいです。健康に気を付けながら、最後までやり切れるようにがんばります。今回の公演では、『こんな夫婦や家族、兄弟がいたら良いな』と思わせる人間模様の面白さを見ていただきたい。どちらの演目も初役で勤めますので、同じ役を演じてきた先輩方とはまた違う形を目指したいと思います」と述べる。
三林は「昨年に続き、藤山直美さんの公演に出演できてうれしいです。与一さんとの久しぶりの夫婦役も楽しみにしています。毎回全員が真摯に臨んでいる舞台ですし、だからこそ面白いのだと思います。特に今回の演目はどちらも伝承されてきた喜劇ですが、これほど難しいものはありません。痩せるくらいの思いで、直美さんの胸を借りてがんばりたいと思います」と気合いを見せた。
本公演では
松竹創業百三十周年 南座錦秋公演「松竹上方喜劇まつり」
開催日程・会場
2025年11月1日(土)~24日(月・振休)
京都府 南座
スタッフ
一、一姫二太郎三かぼちゃ
作:茂林寺文福
演出:
二、お祭り提灯
作:舘直志
脚色:星四郎
演出:浅香哲哉
出演
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【会見レポート】「松竹上方喜劇まつり」14年ぶりに丁稚を演じる藤山直美「品のいい遊び心を出せたら」
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