約300人のファンが集い、中にはOSKを象徴する桜色のパラソルを手にした人もいる中、晴天の八坂神社に5人が姿を現すと、境内はパッと華やいだ雰囲気に。桜楼門から本殿へと向かう間、5人はファンに手を振り、弾けんばかりの笑顔を振りまいた。祈願後、来た道を戻る間もファンが5人の後に続き、境内は大賑わいを見せる。
その後の会見では、それぞれが公演への意気込みを語った。「『レビュー in Kyoto』レゼル~Les Ailes~南座バージョン」では、1月にシンガポールで披露されたレビューショー「Les Ailes」に、ヤマトタケルの白鳥伝説を新たに加え、“南座バージョン”となる。翼は「昨年の9月にトップスターに就任させていただいてから約半年間、国内外各地での公演を経てたくさんの経験をさせていただきました。そのトップ就任記念公演の最終地点として来月、いよいよ京都南座へやってまいります。出演者にも心強いメンバーが加わり、今回の公演で初舞台を踏ませていただきます101期生も加わり、よりバージョンアップした舞台を皆様にお届けしてまいります。たくさんのお客様にご覧いただきたいと思っています」と思いを語った。
続いて千咲があいさつ。「先ほど八坂さんで成功祈願を終え、いよいよ始まるんだなと改めて身が引き締まる思いでございます。翼和希のトップスター就任記念公演の最終地点ですけれども、新しいトップスターのOSKの時代がここから始まるという公演ですので、ぜひ1人でも多くの方に観に来ていただけたら」と話す。
華月は「翼がトップに就任してからの約半年間、今まで以上に一緒の公演に出て濃厚な時間を過ごしてきたように思います。その翼が大きな舞台の真ん中に立ち、それを支え見守る私たちがどんな気持ちになるのか。今本当にワクワクしております。精一杯舞台をお届けして参りたいと思います」と語った。
椿は「翼さんのトップお披露目公演ということで華やかなレビューショーになるように、私も一生懸命がんばって参りたいと思います。本作はシンガポールで行われました『レゼル』がベースになっていますが、京都でまた新しく生まれ変わって皆さまにお届けできることをとてもうれしく思っております」と話す。
唯城は「翼さん率いる『レゼル』の座組に今回京都南座公演から椿と一緒に参加させていただきます。今からとっても緊張しておりますが、シンガポール公演をご覧くださった方にも、今回初めて観てくださるお客様にも、新しい風が吹くような舞台をお届けする一員になれたら良いなと思っております」と笑顔を見せた。
記者から成功祈願を終えた心境を問われた翼は「身の引き締まる思いだったというのが一番の感想ではありますが、皆様がお声がけくださったお言葉1つひとつがとても温かくて、そのお声を聞きながらより一層がんばらなあかんなっていうことを感じました。成功祈願をしたことで自分の腹も決まると言いますか、絶対にこの南座公演を成功させたいと思いましたし、皆様にお楽しみいただける舞台をお届けしたいという気持ちが強くなりました」と思いを述べた。
またフランス語で“翼”の意である「レゼル」をタイトルに掲げた本作について、翼は「今回の公演でプラスされる場面がたくさんございます」と言い、その一例として「『ヤマトタケル白鳥伝説』が加わったり、ラインダンスが新しくなったり、南座で6年ぶりの客席降りがあったり……もともと60分の作品でしたが、全部で75分の盛りだくさんの作品になっています!」と期待をあおる。さらに「南座の機構を生かした演出になりまして、舞台の上下を使った表現ができるのがとても楽しみです」と笑顔を見せた。公演は4月25日から29日まで京都・南座で上演される。
OSK日本歌劇団 翼和希トップスター就任記念「『レビュー in Kyoto』レゼル~Les Ailes~南座バージョン」
2025年4月25日(金)〜29日(火・祝)
京都府 南座
スタッフ
作・演出:北林佐和子
出演
関連記事
ステージナタリー @stage_natalie
【会見レポート】八坂神社に一足早く“桜”の華やぎ、OSKが「レビュー in Kyoto」成功祈願
https://t.co/sK9vd3BuhL https://t.co/gmKnPk2vSX