作劇を橋田壽賀子、演出を石井ふく子が手がけた「かたき同志」は、1985年に初演された作品。新歌舞伎座では、2013年に藤山直美と三田佳子の顔合わせで上演された。江戸下町の飲み屋の女将・かめと、呉服問屋を切り盛りする女主人・お鶴。育った環境も気質も異なる2人が、息子と娘の結婚を巡って大げんかを繰り広げ……。今回は、石井が9月1日に白寿を迎えることを記念して公演が行われる。
石井は「橋田先生の作品をずっと演出していますが、私は『かたき同志』が一番気に入ってます」「笑いの中で楽しい芝居を観客の皆さんにお見せしたいと思ってます」とコメント。
かめ役の藤山は「石井先生は武士、商売人の女房、お店の番頭、遊女等全てをご自身がお稽古場で演じて私達に視覚で見せてくださいます。又、かつら、衣裳、小道具と溢れんばかりの知識もお持ちでございます。その様な演出家はもう、石井先生だけだと確信しております」「高島礼子さんとの初めての共演、楽しみにさせて頂いております」と語る。
お鶴役の高島は「2013年、石井ふく子先生演出、橋田壽賀子先生脚本の作品でご縁があってから、すっかりお二人の作品にハマってしまい10年前の『かたき同志』も拝見しました。 三田佳子さんの体当たりのお芝居、気合いの入った姿に嫉妬するくらい感動したのを覚えています。 今回、その『お鶴』の役をやらせて頂ける幸運に身が引き締まる思いです。 藤山直美さんとの共演も大変光栄であり同じ舞台に立てるなんて夢のようであり、楽しみです」と期待を込めた。
チケットの一般販売は6月23日10:00にスタート。
石井ふく子コメント
橋田先生の作品をずっと演出していますが、私は「かたき同志」が一番気に入ってます。
この「かたき同志」は、女優さんを変え何度も再演しています。
このお芝居は娘と息子を大事に想う母親同士の問題です。
前回もご出演していただいた藤山直美さんと、今回新たに高島礼子さん。高島さんには「重労働ですよ。大変ですよ」と言いながらも、楽しく演じていただけたらと思っております。
皆さんも親子ということを考えて観ていただけたら幸せです。どうぞよろしくお願いいたします。
笑いの中で楽しい芝居を観客の皆さんにお見せしたいと思ってます。
藤山直美コメント
石井ふく子先生白寿記念公演にこの度は出演させて頂く運びとなり、心から感謝致しております。有難うございます。石井先生は武士、商売人の女房、お店の番頭、遊女等全てをご自身がお稽古場で演じて私達に視覚で見せてくださいます。又、かつら、衣裳、小道具と溢れんばかりの知識もお持ちでございます。その様な演出家はもう、石井先生だけだと確信しております。
また、この度は高島礼子さんとの初めての共演、楽しみにさせて頂いております。お客様に喜んで頂ける様に出演者、スタッフ一同、心を一つにして勤めさせて頂きます。
高島礼子コメント
2013年、石井ふく子先生演出、橋田壽賀子先生脚本の作品でご縁があってから、すっかりお二人の作品にハマってしまい10年前の「かたき同志」も拝見しました。 三田佳子さんの体当たりのお芝居、気合いの入った姿に嫉妬するくらい感動したのを覚えています。 今回、その「お鶴」の役をやらせて頂ける幸運に身が引き締まる思いです。 藤山直美さんとの共演も大変光栄であり同じ舞台に立てるなんて夢のようであり、楽しみです。 観に来て下さる皆さんに共感して沢山笑って頂けるように、私の中に眠っていた何かを炸裂させたいです。
ステージナタリー @stage_natalie
藤山直美と高島礼子が気の合わない母親同士に、橋田壽賀子×石井ふく子「かたき同志」(コメントあり)
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