藤山直美、出演作「太夫さん」を「『プリティ・ウーマン』のような夢のあるお芝居」と表現

10月に京都・南座で行われる「錦秋喜劇特別公演」の取材会が、本日8月21日に大阪府内で行われた。

「錦秋喜劇特別公演」は、藤山直美、三林京子、駿河太郎、田村亮らが出演する公演。同公演では、北條秀司が作、大場正昭が演出を担う「太夫さん」が上演される。作中では、京都の島原遊郭の老舗妓楼・宝永楼を舞台に、たくましく生きる人々の物語が展開。宝永楼に奉公に出されたきみ子を藤山、宝永楼の女将・おえいを三林、きみ子の兄・安吉を駿河、輪違屋の善助役を田村が演じる。

取材会には、藤山、三林、駿河、田村が出席。藤山は「今回は『太夫さん』を、全員関西の俳優で上演させていただきます。これはすごく贅沢なことだなと思っていますので、丁寧に、みんなで心を1つにお稽古をして演じていきたい」と意気込みを述べつつ、「『太夫さん』は島原に生きている人を描いた家族の話で、映画『プリティ・ウーマン』のような夢のあるお芝居です。劇場にお越しいただいて、お楽しみいただければうれしいです」と作品の魅力に触れた。

三林は「これまでおえいを演じてこられた、錚々たる先輩方の中に私が入るとは夢にも思わず、驚きと光栄な気持ちでいっぱいです。『太夫さん』は、良く見せよう、ということが通用しない、そこでどう生きるかしかない芝居だと思っています。精一杯生きているおえいを演じられればと思っています」、駿河は「大先輩ばかりですが、先輩方の胸を借りつつも、僕は僕世代の刺激を諸先輩方に与えられればと思いながら稽古に励みます。『太夫さん』の時代は、今の幸せとは少し違うかもしれませんが、日本人の良さが詰まっていると思います。実際に舞台を見て体感していただければと思います」とコメント。田村は「『太夫さん』に出演させていただくのは令和3年の新橋演舞場公演ぶりで、今回またお声をかけていただけて嬉しく思っています。出演するのは2度目ですが、顔ぶれが変わりますので、稽古から緊張感をもって挑みたい」と意気込みを述べた。

公演は、10月3日から27日まで南座にて。