「坂東玉三郎 初春お年玉公演」開幕、「天守物語」の1シーンで富姫・亀姫の2役演じる

12

521

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 106 334
  • 81 シェア

坂東玉三郎 初春お年玉公演」が、昨日1月3日に大阪・大阪松竹座で開幕した。

「坂東玉三郎 初春お年玉公演」仮ビジュアル

「坂東玉三郎 初春お年玉公演」仮ビジュアル

大きなサイズで見る(全3件)

これは、坂東玉三郎による正月公演。玉三郎は口上で、まず能登半島地震の被災者へのお見舞いを述べる。また新年のあいさつを語ったあと、「これからの2時間は、現実を忘れるひとときをお過ごしいただけるよう、精一杯舞台を勤めます」と来場者に思いを伝える。さらに、玉三郎が歌舞伎の歴史や女方の所作について、実演を交え解説し、客席を盛り上げた。口上に続き、玉三郎は地唄舞「黒髪」を披露。色とりどりの花が描かれた金屏風を背景に、しっとりと舞った。

第2幕は、シネマ歌舞伎「天守物語」の映像でスタート。映像内で、天守夫人・富姫を待つ侍女が「夫人がお帰りでございますよ」と声を上げると、舞台上で紗幕が上がり、そこには玉三郎扮する富姫の姿が。玉三郎演じる富姫と上村吉弥演じる薄がセリフを交わしたあと、物語は映像に移る。再び紗幕が上がると、今度は玉三郎が富姫の妹分・亀姫の扮装で登場する。スクリーンに映る玉三郎演じる富姫と、舞台上に立つ玉三郎演じる亀姫の掛け合いに、客席からは感嘆の声が漏れた。その後、亀姫に扮した玉三郎は、箏の演奏を3曲続けて披露した。公演のラストでは、玉三郎が地唄舞「由縁の月」を艶やかに舞い、幕となった。

公演は1月14日まで。なお同公演のあと、1月18日から20日までは玉三郎と春風亭小朝が出演する「坂東玉三郎 はるのひととき」、1月26日から28日までは「坂東玉三郎コンサート 星に願いを」が同劇場で上演される。

この記事の画像(全3件)

「坂東玉三郎 初春お年玉公演」

2024年1月3日(水)~14日(日)
大阪府 大阪松竹座

上演演目:「口上~女方の魅力~」「黒髪」「天守物語」「由縁の月」
出演:坂東玉三郎上村吉弥 ほか

全文を表示

読者の反応

大阪ニュース @Osaka_headlines

「坂東玉三郎 初春お年玉公演」開幕、「天守物語」の1シーンで富姫・亀姫の2役演じるhttps://t.co/gf8myLTNYE

コメントを読む(12件)

関連記事

坂東玉三郎のほかの記事

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 坂東玉三郎 / 上村吉弥 / 《シネマ歌舞伎》天守物語 の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします