「死ねばいいのに」舞台化に京極夏彦が期待「ひどい言葉が、どんな形で観るものに届くのか」

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京極夏彦の同名ミステリー小説を原作とした舞台「死ねばいいのに」の上演に向け、京極のコメントが到着した。

京極夏彦(撮影:但馬一憲)

京極夏彦(撮影:但馬一憲)

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京極は「『「死ねばいいのに』。ひどい言葉です。このひどい言葉をきっかけに、モブだった視点人物が被害者=加害者として人生の当事者、つまり主役になる──このひどいタイトルの小説はそういう仕組になっています。小説はワンシチュエーション、二名の会話劇が反復される単純な構成です。ただ、小説では視点人物の内面描写が可能ですが、舞台においてその技法は封じられてしまいます。すべては俳優のみなさんの身体で表現していただくよりありません。『死ねばいいのに』──このひどい言葉が、どんな形で観るものに届くのか、楽しみにしております」と期待を語った。

併せて、一部公演のアフタートークに京極が出演することも明らかになった。詳細は公演の公式サイトで確認しよう。

舞台「死ねばいいのに」出演者。上段左から新木宏典、津村知与支、魏涼子、福本伸一、下段左から宮崎香蓮、阿岐之将一、伊藤公一。

舞台「死ねばいいのに」出演者。上段左から新木宏典、津村知与支、魏涼子、福本伸一、下段左から宮崎香蓮、阿岐之将一、伊藤公一。[拡大]

舞台「死ねばいいのに」は、京極の文壇デビュー30周年記念の一環として行われるもの。シライケイタが上演台本・演出を手がけ、主人公・渡来健也を新木宏典が演じる。3カ月前、鹿島亜佐美が自宅マンションで何者かに命を奪われた。すると彼女と関係があった6人の前に、無礼な男・健也が現れる。6人は「彼女のことを教えてくれ」と言う健也と、“交わらない会話”を繰り広げ……。公演は来年1月20日から28日まで東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAにて。チケットの一般販売は11月11日10:00にスタート。

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舞台「死ねばいいのに」

2024年1月20日(土)~28日(日)
東京都 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

原作:京極夏彦「死ねばいいのに」(講談社文庫)
上演台本・演出:シライケイタ
出演:新木宏典 / 津村知与支宮崎香蓮伊藤公一阿岐之将一魏涼子福本伸一

※宮崎香蓮の「崎」は立つ崎が正式表記。

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