山本周五郎原作「季節のない街」は、裕福とは言えない街でたくましく生きる、個性豊かな住人たちの悲喜こもごもを紡いだ小説。黒澤明が1970年に「
宮藤は、本作が長年温めてきた企画であることを明かし、「無理だよな、無理なんだろうな、と諦めかけていたところに、ディズニープラスさんが面白がってくれて日の目を見ました。びっくりするくらい素晴らしいキャスト、最高のスタッフ、びっくりするくらい寒暖差の激しいロケ地、怖いほど条件が揃ってしまったので、失敗は許されないというプレッシャーと闘いながら、二ヶ月半のロケは夢のように過ぎていきました。どうしよう。今回は自信がある。紛れもなく、いちばんやりたかった作品で、これを世に出したら、自分の第二章が始まるような気がしています」と思いを語った。
宮藤のほか、映画「いとみち」の
宮藤官九郎コメント
黒澤明監督作品の中で「どですかでん」がいちばん好きで、その原作小説「季節のない街」に20歳で出会い、その昂ぶりのまま演劇を始めました。
以来、事あるごとに原作を読み、なぜ黒澤さんはこのエピソードを削除し、あのエピソードを膨らませたのだろう、という疑問が沸き始めました。
そもそも短編集なので1話完結の連続ドラマになるんじゃないか?(……と思ったら60年前に森繁久彌主演でドラマ化されてました)とか、現代に置き換えるなら、舞台は仮設住宅かな?とか、電車バカの六ちゃんは誰がいい?とか、伴淳三郎さんの役はあの人? 田中邦衛さんの役はアイツしかいないとか、そんな妄想を抱きつつ30年、無理だよな、無理なんだろうな、と諦めかけていたところに、ディズニープラスさんが面白がってくれて日の目を見ました。
びっくりするくらい素晴らしいキャスト、最高のスタッフ、びっくりするくらい寒暖差の激しいロケ地、怖いほど条件が揃ってしまったので、失敗は許されないというプレッシャーと闘いながら、二ヶ月半のロケは夢のように過ぎていきました。どうしよう。今回は自信がある。紛れもなく、いちばんやりたかった作品で、これを世に出したら、自分の第二章が始まるような気がしています。
世界中の人に観てほしいので拡散お願いします。
ディズニープラス スター ドラマ「季節のない街」配信
2023年8月9日(水)~
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てれびのスキマ/戸部田 誠 @u5u
宮藤「黒澤明監督作品の中で「どですかでん」がいちばん好きで、その原作小説「季節のない街」に20歳で出会い、その昂ぶりのまま演劇を始めました」/宮藤官九郎が長年温めた企画が実現、山本周五郎「季節のない街」をドラマ化 - ステージナタリー https://t.co/QdsfpT57FP