「三十郎大活劇」開幕、主人公・紅三十郎役の青柳翔「自分自身ステップアップできた」

パルコ・プロデュース「三十郎大活劇」が、明日4月2日に東京・新国立劇場 中劇場で開幕する。これに先駆け、本日1日に初日前会見とゲネプロが行われた。

これは、脚本・鈴木聡と演出・ラサール石井がタッグを組み、1994年に初演された「三十郎大活劇」を新たに立ち上げるもの。第二次世界大戦前の日本で、一夜にして銀幕スターに駆け上がった若者・紅三十郎役を青柳翔、ヒロイン・おやつ役を横山由依が務め、このほかの出演者には入野自由、松平璃子、近藤公園、小倉久寛らが名を連ねた。

初日前会見には、青柳、横山、小倉、ラサールが出席。青柳は「お稽古場は年代も経歴もバラバラなのに明るく和気あいあいとしていてとても楽しく、演出のラサールさんはストレートにアドバイスをくれるので、家に帰ってアドバイスの意味を考えるという日々で、自分自身ステップアップできたのではないかと思います。こんな時代に上演できるこの作品を通してお客様に笑って泣いて楽しんでいただきたい」と意気込みを述べる。

横山は「芸者ならではの所作や人との距離の詰め方など指導していただきながら自分でも考えながら役を作ったり、大人数での踊りのシーンではAKB48の頃の経験を活かせて嬉しかった」と語り、大部屋俳優の田所岩蔵を演じる小倉は「ついに初日を迎えますが、いっぱい笑っていっぱい泣いてもらえたらなと思います。三十郎との掛け合いでは、三十郎がしっかりしていて、僕が弟みたいでとても楽しく芝居させてもらっています（笑）」と青柳への信頼を垣間見せた。

ラサールは「素晴らしい役者さんが素晴らしい集中力ですごいスピードで完璧に作った、笑い・涙がてんこもりな作品です。バックボーンの違う役者たちが集まっていましたが、お互いに高めあっているお稽古場だなと思いました。偶然だけど戦前～戦中の時代の反戦のストーリーで、見る人に『戦争はいけないことだ』と思ってほしい」と述べた。

上演時間は休憩ありの約2時間45分。東京公演は4月17日まで。その後、22・23日に大阪・COOL JAPAN PARK OSAKA WWホールでも公演が行われる。

青柳翔コメント

素敵なメンバー・スタッフに囲まれて、怪我無く無事に今日まで来られて嬉しいです。お稽古場は年代も経歴もバラバラなのに明るく和気あいあいとしていてとても楽しく、演出のラサールさんはストレートにアドバイスをくれるので、家に帰ってアドバイスの意味を考えるという日々で、自分自身ステップアップできたのではないかと思います。こんな時代に上演できるこの作品を通してお客様に笑って泣いて楽しんでいただきたいと思います。皆と一緒に精一杯千秋楽まで駆け抜けたいと思います！ 宜しくお願いします！

横山由依コメント

今の時代にぴったり当てはまるメッセージ性が素晴らしい作品にラサールさんを始め、素晴らしい共演者の方たちと作り上げることができて嬉しいです。芸者ならではの所作や人との距離の詰め方など指導していただきながら自分でも考えながら役を作ったり、大人数での踊りのシーンではAKB48の頃の経験を活かせて嬉しかったです。自由に表現できる有難さを感じながら、この大変な時代の一筋の光になるれるよう、精一杯頑張ります。劇場でお待ちしております。

小倉久寛コメント

大好きな鈴木聡さんとラサール石井さんが作る良い作品に出られて本当に幸せです。ついに初日を迎えますが、いっぱい笑っていっぱい泣いてもらえたらなと思います。三十郎との掛け合いでは、三十郎がしっかりしていて、僕が弟みたいでとても楽しく芝居させてもらっています（笑）。この作品はとてもメッセージ性があって観る方によって感じ方も変わってくると思うので、色んな見方で楽しんでほしいです。生の役者、踊り、アクションが盛りだくさんです！ “涙なしでは見られないコメディ”、ぜひ劇場でお楽しみください。

ラサール石井コメント

素晴らしい役者さんが素晴らしい集中力ですごいスピードで完璧に作った、笑い・涙がてんこもりな作品です。バックボーンの違う役者たちが集まっていましたが、お互いに高めあっているお稽古場だなと思いました。偶然だけど戦前～戦中の時代の反戦のストーリーで、見る人に「戦争はいけないことだ」と思ってほしいです。芝居・殺陣・音楽・踊りと全てをマッチングさせた“総合芸術”のような作品で役者を支える音楽やダンスも堪能していただければと。こんな時代だけど、笑って帰ってほしいと思います。