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館長就任に向けて三浦基が感慨「ずっと見てくれていたのは京都だったんだな」

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三浦基のロームシアター京都館長就任記者会見より。左から門川大作京都市長、三浦基、長尾真京都市音楽芸術文化振興財団理事長。

三浦基のロームシアター京都館長就任記者会見より。左から門川大作京都市長、三浦基、長尾真京都市音楽芸術文化振興財団理事長。

三浦基が4月1日に京都・ロームシアター京都の新館長に就任する。その記者会見が、本日1月16日にロームシアター京都にて行われた。

館長就任に向けて、三浦は「2005年に京都に正式に劇団を移転してきまして、15年くらい経ちます。外国に行ったりしながら、京都を軸足に演劇の活動をしてきて、『結局ずっと見てくれていたのは京都だったんだな』と、今回の申し出を聞いて思い、引き受けさせていただきました」と感慨を述べる。さらに「全国の公共ホールの方々も、おそらくこの人事には驚いているのではないかと思います。館長として何ができるかということを、任期中に真摯に考え続けたいと思っておりますので、どうぞよろしくお願いいたします」と挨拶した。

記者から、館長としてどんな意欲を持っているかと問われた三浦は、「世界に向けて、ということは容易いことだと思っています。また地元密着ということを本気で考えたい」と話し、さらに「もう少し地元の人が劇場に足を運ぶような企画を考えたい。『まさか三浦の口から』と驚かれるかもしれませんが(笑)、お子さんからお年寄りまで、演劇を1回も観たことがない方にも来てもらいたいと思っています」と真摯に語る。

4月から館長として行うことについて「まず大きな仕事としては全体の“承認”」と話す三浦は「演出としては今、館長プロデュースという名前になっておりますが、次年度より1本は、何らかの形で私の演出作品かプロデュース作品を提供するということを考えています」と目標を掲げた。

また改めて記者から「館長に」とオファーされた際の思いを尋ねられると、三浦は「驚きました、正直」と即答。「僕はどこかの劇場で芸術監督になる、と漠然と思っていたので。実際今回も、芸術監督という名前でも……という話も出た、と記憶しています。ただそれは現在のシステムでは無理だということになり、そのときに『館長はちょっと面白いな』と思いました。というのもこの国にはまだ芸術監督制度が主流になっていませんから、まず館長として何ができるかを考え続けていけば、やがて観客の側から『芸術監督制度が必要だ』という声が上がる、その足がかりになるのではないかと。そういう点で館長としてまだまだできることがあるのではないかと思ったので、快諾、という形になりました」と思いを語った。

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