“不自由の供養”と“自由への昇華”、「とはずがたり」がモチーフの「煙霞の癖」

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露と枕「煙霞の癖」が、11月13日から19日まで東京・早稲田大学 大隈講堂裏劇研アトリエで上演される。

露と枕 Vol.3「煙霞の癖」チラシ表

露と枕 Vol.3「煙霞の癖」チラシ表

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井上瑠菜率いる露と枕は、早稲田大学演劇研究会を母体に、2018年に旗揚げされた団体。今作では、鎌倉時代に自伝形式でつづられた「とはずがたり」をモチーフに、舞台を戦後日本に置き換え、とある女の1年間を描く。作・演出を手がける井上は上演に向けて、「『とはずがたり』で筆者二条が行った『不自由の供養』と、二条に成し得なかった『自由への昇華」』を実現したいと思っています」と意気込みを語っている。

井上瑠菜コメント

露と枕 Vol.3「煙霞の癖」チラシ裏

露と枕 Vol.3「煙霞の癖」チラシ裏[拡大]

今回の「煙霞の癖」は、古典文学「とはずがたり」をモチーフにしています。「とはずがたり」には、南北朝時代の契機となった鎌倉中期、後深草天皇に寵愛された後深草院二条という女房が送った愛憎の日々と、出家してからの修行の旅が綴られています。
誰かの日記をモチーフに別の物語を作り出す、というのはある種の暴力であると思います。時代も価値観も違う人間が主観で読み、再構成する。少し強引かもしれませんが、それでも「煙霞の癖」を通して、「とはずがたり」で筆者二条が行った「不自由の供養」と、二条に成し得なかった「自由への昇華」を実現したいと思っています。
皆様のご来場を心よりお待ちしております。

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露と枕 Vol.3「煙霞の癖」

2019年11月13日(水)~19日(火)
東京都 早稲田大学 大隈講堂裏劇研アトリエ

作・演出:井上瑠菜
出演:澤あやみ、小林桃香、月館森、中野華子、奥泉、村上愛梨、北原葵、絹川鈴 / 宮部大駿、佐野芹奈、川合凜、田中遼太郎、ひな香

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