ミュージカル「ラヴズ・レイバーズ・ロスト -恋の骨折り損-」が、本日10月1日に東京・シアタークリエで開幕。これに先駆け昨日9月30日に、囲み取材とゲネプロが実施された。
ステージ上手には高級住宅のようなセットが立ち、下手に設置されたバーカウンターの奥には、バンドメンバーがスタンバイする。舞台上には本水が張られたジャグジーや小さなジープ、マシンガンなどが次々に登場し、物語を彩った。
「恋の骨折り損」を約1時間50分に凝縮した本作では、恋に盲目になった人々の滑稽さやすれ違いがスピーディに描かれる。ファーディナンド、デュメーン、ロンガヴィルが恋を告白する場面では、観客を巻き込んだ歌唱や男声三重唱、タップダンスなど三者三様のパフォーマンスが展開し、会場を大いに笑わせた。
出演者たちはハンドマイクを握り、それぞれの思惑や恋心をパワフルに歌い上げる。ナヴァール王国の男性陣は息の合ったパフォーマンスで団結力を表現し、フランス王女ら女性陣は“女子会”さながらのやりとりで仲むつまじい空気を醸し出した。
村井はウィットに富んだビローンを表情豊かに演じて物語を進行。ハスキーな歌声で会場を魅了する沙央は、聡明で落ち着いたロザライン像を描き出す。三浦はファーディナンドを情熱的に好演し、長い手足を生かしたパフォーマンスを見せるフランス王女役の中別府は、女性たちのリーダー役として存在感を示した。またコミカルな入浴姿を披露しながらも豊かな歌声で会場を包むアーマード役の
ゲネプロ前の囲み取材には、出演者10名が出席。村井は「観客に語りかける役どころは初めて。毎日お客さんの空気を感じながら楽しみたい」と期待を寄せ、「ライブ感とキャラクターの濃さが魅力」と言う沙央は「そのときどきで、共感できる役が変わると思います。何度観ても楽しめるのでは」と期待を煽った。
三浦はファーディナンドが客席から連れ出した観客に向かって歌うことに触れ、「場当たりで恐怖を覚えました(笑)。本番で舞台に上がってもいい方は、手を挙げていてください……」と呼びかけ、場内を笑いで包む。また中別府は「声を出して笑ってください、お願いします!」と手を合わせながら深々とお辞儀し、共演者の笑いを誘った。
中別府の言葉を受け、渡辺は「非常に目まぐるしい作品ですが、理解するというより大いに笑って帰ってほしい。全キャストの願いです(笑)」とコメントし、続く樋口は「私の演じるマライアは夢見がち。セリフや動きから『天然だな』と思ってもらえたら」と意気込みを語った。
入野は「恋をするとこうなっちゃうんだ、というバカっぽいタップダンスをします! ぜひ楽しんで」と見どころをアピール。さらに伊波は「全力で大好きな歌を歌います。カンパニーのみんなで、素晴らしい作品を届けられたら」と抱負を述べた。
「僕は“飛び道具”です(笑)」と話すのは大山。大山は自身の演じるアーマードを「お金持ちだけどダサくて、情熱的」と分析し、「下ネタ満載の歌があります。引かないでください……」と笑い交じりに呼びかける。また田村はミニスカートのキャミソールドレスを示して「生まれて初めての“セクシー担当”。フェロモンを出せるようがんばります(笑)」とはにかみ、場内を和ませた。
最後に村井が「何が飛び出すかわからないミュージカルです。開演前にもちょっとした仕掛けがあるので、早めに来ていただけたら」と挨拶し、取材は終了した。
東京公演は10月25日までシアタークリエで行われ、その後本作は11月17日まで兵庫、福岡、愛知を巡演する。
ミュージカル「ラヴズ・レイバーズ・ロスト -恋の骨折り損-」
2019年10月1日(火)~25日(金)
東京都 シアタークリエ
2019年11月1日(金)~4日(月・振休)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
2019年11月9日(土)・10日(日)
福岡県 福岡市民会館
2019年11月16日(土)・17日(日)
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール
原作:
楽曲:マイケル・フリードマン
脚色:アレックス・ティンバース
翻訳・訳詞・演出:
出演:
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